誰でも寒かったら窓を閉めますよね!
そうなんです。空気(風)が通る穴(窓)があるから寒いんです。
ということは、さらに家中にある「目に見えない穴」をなくせばもっと寒くなくなるという事になりますよね。極端な話、隙間がゼロであれば外の寒い空気は入ってこない。
この「目に見えない穴」を数値化したものが「C値」と呼ばれ、別名「相当隙間面積」と言います。相当隙間面積とは家中にある隙間面積(cm2)を床面積(m2)で割った数値です。
この数値が小さければ小さいほど隙間は小さいということになり、その家は高気密住宅ですということになります。
なんとなくイメージ出来るかもしれませんが、この「C値」というのは、断熱性能にも関係しています。
いくら高性能なダウンジャケットを着ていても、前をがっぽり開けて(隙間を開けて)着ていれば寒く感じることと同じように、いくらUA値(外皮熱貫流率)が高い家であっても、C値(相当隙間面積)が悪く、隙間が多い家では、その高性能な断熱性能は発揮できません。
よって、UA値(外皮熱貫流率)を考えると同時にC値(相当隙間面積)も一緒に検討していくことが重要なのです。
UA値についてはコチラの記事をどうぞ。
では、そのC値がどれくらいの数値ならば満足出来るのでしょうか?
以前は5.0㎠/㎡以下であれば高気密と言われた時代もありましたが、そんな数値ではなんの意味もありません。実際に高気密住宅として満足できる数値は1.0㎠/㎡以下です。できれば0.5㎠/㎡に近づけたい。
例えば、床面積が100㎡の家でC値が0.5㎠/㎡であれば、隙間の面積は50㎠ということになります。
隙間面積が50㎠ということは、この家には約7cm×7cm角の大きさくらいの隙間しかないということになります。
家中の隙間がたったこれだけしか無いって言うことですよ。そりゃ隙間風も入ってきませんから、十分に断熱性能も発揮できるって言うことですね。
2021年4月から始まる省エネ性能の説明時に、基準のあるUA値は住宅会社が説明すると思います。しかし義務基準のないC値は積極的に説明してくれる住宅会社は少ないはずです。
せっかくの高性能な省エネ住宅を造る方は、ぜひ、家造りをしているあなたの方から「私の家のC値はいくつが期待できますか?」と聞いてみてください。
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