なるべくコストをかけない! おしゃれなリビング階段がある総二階の間取り

シンプルモダンの間取り 吹抜けがポイント
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自分の家だからこそ快適に暮らしたい、家族が顔を合わせ楽しく暮らしたい、さらにコストはなるべく抑えたい・・・

そんな方向けの「シンプルモダン」な建物です。

1階
2階
建物概要

1階床面積 53.82㎡(16.28坪)
2階床面積 43.06㎡(13.02坪)
延床面積 95.88㎡(29.00坪)

木造2階建て 3LDK(吹抜けあり)
北側玄関

大きね吹抜けとリビングに配置した階段がポイントの間取りです。

ウッドショックで高騰した木材を少しでも安くするために建物の形は正方形としました。

なんでコストを安くするために建物の形を正方形にするんですか?

建築士makoto

同じ床面積でも、長方形の形の間取りと正方形の間取りの形を比べた場合に、正方形の形のほうが外壁面積が少なくなるのです。
ということは必然的に外壁工事のコストは安くなります。
また、屋根の形をシンプルにまとめたり、間崩れの少ない間取りにすることにより相対的なコストが安くなるのです。

別の記事で詳しい解説を書いてますので興味のある方はどうぞ御覧ください。

でもね・・・あまりにもシンプルすぎてもかっこ悪いし。

って言うことで、デザインが寂しくならないようにちょっとだけポイントを付けてあります。ヒントは1階間取りの右上過度にある「出っ張り」。

では、そのデザインのポイントも含め建物を見ていきましょう。

目次

シンプルだけどおしゃれモダンな外観

建物外観(北側)

どうでしょ?

シンプルながらもスッキリまとまったモダンな外観だと思います。

外観をまとめる際のポイントは、

外観デザインのポイント
  • 窓の位置はなるべく均一に揃え、デザインをごちゃごちゃさせない
  • シンプルな形を強調するために外壁材もシンプルに
  • 高さ方向を強調させるために縦ストライプの外壁材を採用(ガルバとかがベスト!)
  • 視覚のポイントとなるように玄関部の形を工夫(格子材とかもね!)
  • 全体の色もシンプルにしても、緑の色を少し入れることにより寂しすぎないデザインに

窓(サッシ)の値段って、同じ大きさの窓で比較した場合に引き違い窓が一番安い。

でもデザイン的にはイマイチかっこよくないですから、思いっきり見える2階の窓は縦すべり窓にしてあります。その窓を規則正しい間隔で並べることにより、外壁材のストライプ柄と相まって外観が綺麗にまとまります。

また全てが同じ色でまとまった外観でもシンプルにまとめるには素敵でしょうが、あえて玄関部のみ出っ張らせることによって目の行き場を強調しています。

玄関ドアの前に格子材を配置して「玄関ドアを開けてたら家の中が丸見え!」っていうのを防いでいます。

デザイン的にもおしゃれでしょ?

建築士makoto

ぶっちゃけ格子材(実際にはアルミ製が多いでしょう)っていうのは結構金額が高い部類の建築材です。
一本一本はそれほど高くなくても何本も使用するとびっくりするくらいの金額になります。

LIXILのコートラインとかの商品がスタンダードでしょうけど、コストをなるべく抑えるには、格子の間隔や本数、木目調の色じゃなくてアルミ色(木目カラーのほうが高い)にするなどの工夫が必要ですね。

吹抜けのあるリビング階段がポイント!

この家の内観デザインのポイントは、吹抜けのあるリビングに配置した階段。

リビング階段がポイント

コストを安くするなら、インテリアも余分なものを配置しないでスッキリさせれば安くなります。

でもちょっとだけ階段などをデザイン要素に加えればリビングのアクセントになります。外観と同じようにそこへも格子材を配置すれば、家全体のデザインが統一され完成度がぐっと増します。

こういう場合はその「階段」を強調させるために壁などの色や装飾はあえてなくし、階段に目が行くようにデザインすると少ないコストで大きなアクセントも生むことになりますね。

ダイニングから見たリビング

吹抜けデザインを強調する色使い

ただ単にズドーン!と吹抜けを作っても殺風景です。

ちょっとだけ化粧梁や壁の色を変えてあげればその吹抜けもおしゃれなデザインになります。

化粧梁と壁天井の色を変えた吹抜け

上記の画像では少し分かりづらいかもしれませんが、正面上の壁と天井の色を変えてあります。こうすることにより「箱」のデザインが強調され大きなアクセントとすることができます。

そこに刺さっている「化粧梁」。

どうです?おしゃれじゃないですかね?

素材はシンプルでもちょっとのアクセントでおしゃれに

それぞれの素材は安いものだっていいと思うんです。

でもちょっとのアクセントを加えてあげればその「見え方」は大きく変わってくる。

今回の建物を建てるとすれば、ざっくり「60万円/坪」くらいでしょうか?約29坪ですから29坪✕60万円=1,740万円。

住宅会社や使用する部材によってもこの金額は大きく変わるでしょうけど、ものすごい高級品を使わない限り2,000万円は超えないはずです。

外壁面積が少ないことを利用して、性能の高いサッシや断熱材を使用することにより省エネ住宅も作りやすい間取りでしょう。

建築士makoto

サッシはLIXILの商品で言えば「サーモスX」くらいのサッシは入れたいものですね。
その下のクラスであるサーモスⅡーHよりも高性能でコストはちょっと上がるだけです。(家全体で10万円プラスするくらいでしょう)

断熱材を高性能なものに変更するとそれなりの差額が出ますから、断熱材の金額を頑張るくらいならサッシにコストをかけることをオススメします。

※もちろん予算が許せば断熱材にもコストを掛けてくださいね!

これから家造りするなら!

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