はじめて家造りをスタートする方が、ネットで検索する言葉はなんだろう? と、私は考えました。
まだなんにも知識がない状態では「間取り おすすめ」で検索するのではないでしょうか?
「間取り おすすめ」、「家造り おすすめ」などこのような他の人の経験談からくる成功話を見たい方が、このキーワードで検索することが多いのではないでしょうか?
以前、私はこのような記事を投稿しました。
私の建築士としての実業務の経験から書いた記事です。これは「他人の失敗談」です。失敗談はいくら見ても構いません。それを真似する人はまずいないでしょうからね。
ですが、あなたが検索した言葉は、他人の成功談です。
成功談だから同じことをすれば成功すると思って、これを全てあなたの家造りにそのまま当てはめてはいけません。
なぜなら、あなたの家族と他人の家族の生活スタイルは絶対に違うからです。
そして、間取り検索するあなたは必ず迷います。
検索したその間取りは、あなたには合いません
あなたには「あなたの生活」があるはずです。今住んでいるアパートでも実家でも、そこに「今生活しているスタイル」があるはずです。
これは「あなただけ」のものです。
似たようなスタイルが他人にあったとしても全く同じではないはずです。
同じ4人家族でも生活スタイルは様々
夫婦2人+子供2人の家族があったとしましょう。
子供は小学生、親は共働き。このような家族は日本中にいくらでもあります。
しかし、夫婦の趣味や子供の習い事、食生活がすべて合致する家庭はどれだけあるでしょうか?
きっとほんのわずかな確率のはず。
もしかしたらあなたの家族のスタイルと全てが合致する家庭なんて全く無いのかもしれません。
ということは、先程述べた「他人の成功談」はあなたの生活スタイルと合致することはまずないと言うことです。
その経験談の中のほんの一部分のみ合致するかもしれませんが。
住宅建築はそんなに簡単なものではありません
なにも、「まったく他人の経験談を見ないでください」というわけではありません。
あなたはきっと「色々な情報が目に入ると迷う人」だと思います。
だから、「間取り おすすめ」という言葉で検索したのではないでしょうか?
なにかいい間取りはないだろうか? と。
今までの私が携わらせていただいたお客様でも、あなたの生活スタイルに合わせて建築士がプランした初めの間取りから、途中でまるっきり変更したいとお願いされた方がいます。
それも何回も。
何回もプランニングするのが面倒だから言うのではありません。
こういう方はほぼ初めのプランに戻るのです。
その変更理由を聞くと「友達の家のあのプランが素敵だったから」や「雑誌で見たこのプランが素敵だったから」などの理由です。
それは「自分のスタイルにあう間取りにするため」の変更でしょうか?
失礼な言い方ですが、あなたは家造りの素人です。逆に建築士は家造りのプロです。
住宅建築というのはそんなに簡単なものではありません。
きっと建築士はあなたに関わる様々な情報からその間取りを提案しているはずです。
あなたがするべきことは、今の自分の家の不満点を出すこと
あなたはなぜ、家造りを計画されましたか?きっと「今よりも向上したい何か」があるから家造りを計画されたのではないでしょうか?
子供もできたし、そろそろ自分の家を持ちたい
こんな理由があったとしましょう。この理由の言葉の中には不満があります。
「今の住まいでは子供と生活する上では不便がある」という不満です。
狭いという不満か、子供の学校のためを考えての不満か、何かがあるはずです。
誰しも、新しい家では今の環境よりも向上したいはずです。新しい家でもっといい生活がしたいはず。
- 今の住まいでは趣味のガーデニングのことをするには狭い
- 今の住まいでは大家族の我が家では狭すぎる
- 今の住まいでは日当たりが悪くて環境が良くない
- 今の住まいの設備は使いづらくて大変
あなたの生活の、こういう不満をあげてみてください。そしてこれを建築士に伝えてください。
あなたの新しい家は「間取り+おすすめ」で検索した素人のあなたが判断するのではなく、「間取り+おすすめ」はプロの建築士に相談してみてください。
きっとあなたは「迷う人」です
きっとあなたが読まない本があります。今回の記事で私が述べたようなことを、もっとわかりやすく書いてくれてある本です。
「間取り+おすすめ」で検索して表示された無数にある間取りに迷うか、あなたの生活スタイルにあう間取りを実現する家造りをスタートできるかは、今のあなたの行動次第です。
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