このブログ記事は、建築士が携わるリアル現場の新築住宅の工程記録を書き続ける記事です。このブログ記事(終了予定4月?)を読み続けることによって、木造注文住宅がどのように出来上がっていくのかが分かります。
新築住宅を建てるお客様が普段見ることはない画像も掲載し、その場面に合わせた解説(建築士のウンチクや建材選びのポイントなど)も書いています。よって自分の家造りで後悔しない為のチェック項目としても使えますよ。
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今回は失敗しない新築住宅の工程記録、その⑦「捨てコン打設前」で、砕石を転圧します。この転圧に使用する機械「ダンピングランマー」とは? について簡単に解説します。
家造り工程の地業作業はほぼ終盤です
皆さんの聞き慣れない言葉、「地業」については前回の記事で説明しました。
まぁ、この言葉の意味はしらなくてもいいんですけど・・・気になる方は前回の記事をおさらいしてみましょう!
この後、砕石を敷き並べた地面を「ランマー」と呼ばれる転圧機械で十分につき固めます。
なんですか?ランマーって?
そうですね。普通に生活している分には、まず「ランマー」なんて言葉は出てこないでしょう。しかし!あなたもどこかでチラ見はしているはずの機械が「ランマー」です。
ランマーとはこういう機械です!
どこかの道路工事をしているときに、工事人のおっちゃんが「どどドドドっっ」てうるさい騒音を響かせながら仕事しているのをチラ見したことありませんか?
このドドドっって音を出しながら上下に動いている機械がランマーです。この機械は、機械の自重(ものすごく重たい!)と衝撃板(地面に接する板状のところ)の上下運動により、地面を締め固める機械です。
住宅の基礎工事もこのランマーで地面を締め固めます(1tローラーで締め固める場合もあります)。
よく聞かれるのが「プレートコンパクター」でもいいのでしょうか?」という質問。
答えとしては「プレートコンパクターだけではだめ」です。プレートコンパクターとはこういう機械です。
プレートコンパクターとは、比較的広い面積を効率よく締め固めるもので、ランマーに比べ振動は少ないです。広い面積の地面を平らに仕上げるには適していますので、住宅では外構工事とかで使用されますね。基礎工事の転圧をプレートコンパクターのみで行ってはいけません(仕上げで使用する分には問題ありません)
今回の記事はココまでです。また次回の記事でお会いしましょう。
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