「基礎のジャンカ」はやるべきことをやっていないからできるのです

基礎のジャンカを防ぐ方法とは?

基礎工事における「ジャンカ」とはこういう状態になったものを言います。

軽微なジャンカがある基礎立ち上がり部

別名「豆板」とも言います。その字のとおりコンクリート内にある骨材(砂利)が豆みたいに露出し、ツルッとした表面ではない状態になったものを「ジャンカ」といいます。

お客様

基礎に本来求められる「強度」には問題ないのでしょうか?

結論からいうと、上記の写真のような軽微なジャンカであれば補修を行えば問題ありません

しかし、もっとひどいジャンカができてしまうと、コンクリートの強度不足につながります。手でぼろっと骨材が取れてしまうような最も重症なジャンカでは、もう強度なんて言っている場合ではない最悪な状態です。

このジャンカを防ぐには、基礎コンクリートの打設時の十分な生コンの撹拌と、バイブレーターによる締固めを十分に行う必要があります。

このあたりは基礎の職人さんの長年のスキルによるところも大きいですが、しっかりとした施工を行えば防げるものでもあります。

今回の記事では、ジャンカを防ぐ為に行っている基礎の職人さんの作業風景をご紹介します。

でもね、ただやればいいってもんではありません。「どれだけ念入りに気をつけるか?」 で、出来上がる「品質」はまったく違ったものになります。

目次

ジャンカを防ぐにはバイブレーターが必須です

なぜ、ジャンカができるのでしょうか?

コンクリートというのはセメントと骨材が混ざったものです。その骨材が鉄筋や型枠の端っこの方に堆積し、それ以上セメントペーストが行き渡らなくなり、骨材だけで固まってしまうことによりブツブツした状態になるのです。

ということは、十分に骨材とセメントペーストを撹拌し締め固めればいいのです。

バイブレータを使っている状況

上に写真では、左の職人さんがポンプ車から来た生コンが出るパイプを持ち、右の職人さんがバイブレーターを持っている光景です。

このように型枠内にコンクリートを流しこむと同時に、バイブレーターを生コン内に差し込んで振動させ、骨材が途中でとまったりセメントペーストと分離しないように撹拌し締め固めます。

別の場所では、違う職人さんが電動ドリルを生コン内に差し込んで撹拌し気泡を抜いています。この作業を住宅の基礎立ち上がり全体の打設で行うことで、ジャンカを防ぐことができます。

このような光景はどこの基礎職人さんでも行っています。当たり前ですよね。

そこまでやっているのになんでジャンカができるの?

でも、そこまでやっているのになんでジャンカができるの? って一般の方は思うでしょう。

理由は「やっていない」からです。

お客様

やっているって言っったよね?

ここでいう「やっていない」というのは全ての場所でやっていないという意味です。決して全くやっていないわけではありません。

住宅の基礎といえども、そのコンクリート打設範囲というのはちっぽけではありません。前の記事でも書いたとおりコンクリートの打設は時間との戦いです。

そりゃ、もうどんどん生コンを流し込んで施工していきます。

よって基礎の職人さんは、バイブレータを差し込んで施工しているけど、打設範囲の隅々まで網羅して「やっていない」からジャンカができてしまうのです。

しっかりと施工できていれば、このようにキレイな基礎ができるんです。

つまり、初めに書いたとおり、同じようにバイブレーターをかけていてもジャンカができてしまう理由は、職人さんのスキルによるところが大きいのです。

ジャンカの状況によって対応方法は異なります

できてしまったものは仕方がありませんが、状況に合わせて対応もしなければなりません。

軽微なものであれば補修材料で補修すれば問題ありません。専用の補修材も販売されています。

一般の方がこんなものを購入はしないでしょうが、ひとつ知っておいてほしいのは「色は合いません」ということです。

コンクリートでも製造している工場によって色は微妙に異なります。理由は使用するセメント材や砂が違うからですが、同じように補修材も基礎本体のセメントとは違う材料ですから「色があわない」のです。

しかし、色は強度に関係ありませんからそこまで気にしなくても大丈夫です。

では、重症な場合はどうしたらいいでしょうか?

重症なジャンカというのは、手でボロっと骨材が取れてしまったり、叩くと空洞ができてしまうような状況です。(私はココまでのレベルのものを見たことはありませんが)

このような状況では、問題箇所をはつり、コンクリートにて打ち替える必要があるでしょう。

まとめ

住宅の基礎で、ジャンカが発生する原因はこのようなものです。

  • 打ち込みスピードが早すぎて、バイブレーターによる十分な締固めを行っていない
  • コンクリートのスランプが固く、流動性が悪い(柔らかすぎても材料が分離する)
  • 生コンを流すスペースが狭い(鉄筋のかぶり厚さ不足のような狭い場所)

どれも防ごうと思えば防げるものです。しかしバイブレータの振動の当て方によっては材料の分離が発生してしまい、ジャンカができてしまう。

また、どこの基礎の職人さんでも基礎施工を長年やっていれば、上記のような理由は当たり前のように理解しています。

やっぱり、最終的には職人さんのスキルなんですね。

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