おしゃれなプランタースタンド 「新築住宅の現場残材」でDIYしてみた

おしゃれなプランタースタンド
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今回は久々のDIY話です。

さっそくですが、今回の作品はこちら!

野縁でつくったプランタースタンド

そうです。作ったのはプランタースタンド。で、なかなかオシャレじゃないですか?これ!

合計2個作成しましたが、1個あたりの作成時間は1時間ほどです。そして、使用した材料(木材)は新築住宅の現場で余った残材なんですよ。

住宅の天井の下地などに使われる「野縁(ノブチ)」。

天井の下地材として使用されるのが野縁です

この「野縁」ってものによってはものすごく曲がっておりまして、当然ですがそんなひん曲がった野縁を大切なお客様の新築住宅に使うわけにはいきません。

そのように曲がった野縁は短く切断して吊り木やその他下地材に使用するわけですが、そうは言ってもすべてが使用できるわけもありません。残念ながら処分される木材もあるわけです。

今回のDIYで使用した野縁はまさにそんな「処分される木材」なわけです。

以前は安い木材だった野縁ですが、ウッドショックの影響で高級木材と言っても過言ではないくらいの値段になってしまった現在。

少しでも有効活用しようということで今回のDIYに至ってわけです。

作り方は他の方のブログ記事を参考にさせていただきました(ほとんどそのままお手本にさせていただきました・・・)が、至って簡単です。道具さえあれば誰でも1時間程度で作成可能なプランタースタンドです。

とても素敵に出来上がりましたので、この記事ではその作成過程をご紹介します。

建築士makoto

とは言ってもですよ、所詮は「野縁」です。

木の種類は「松(マツ)系」になりますが、水には強くありません。
天井の下地のように水がかからないところではまったく問題ありませんが、プランターと言えば水がかかります。何かしらの防水対策をしなければすぐに腐ってしまいます。
今回も最終的にはクリアー塗装をしましたが、あくまで消耗品というくらいにとらえたほうがいいかもしれませんね。
ちゃんと造るなら、「ヒノキ」などの水に強い木材を使用したほうがいいでしょう。

でも「残材で造る」っていうことが今回の目的ですから、ある程度は許容範囲ということでご覧ください。

目次

残材からパーツを作る

ますは、今回使用した材料です。

短く切られた野縁

写真ではわかりませんが、よくよく見るとひん曲がっております、この野縁は。

短く切断してしまえば問題のない直線の材料として使用できますから、まずはこの曲がった木材からパーツごとにカットします。

プランタースタンドを作るために必要なパーツはこれだけです。

必要なパーツ
  • プタンターを置く台座の部分の木材2本(写真で十文字になっているもの)
  • 脚になる木材4本
  • 角(ツノ)になる木材4本

プランタースタンド1個あたり、上記の10本の短いパーツが必要です。

私は長さを適当にカットしました(パーツごとに長さはピッタリ合わせましたけど)が、置きたいプランターに合わせたり、好みの高さに合わせて長さを決めればいいと思います。

特に台座の部分はプランターの直径+αにしておかなければ、当然ですが入らなくなりますのでご注意を。

台座部分は相欠きで組み合わせる

十文字に組んだ台座は相欠きで組み合わさります。お互いの木材に同じ深さと幅で溝を造り、組み合わせる方法ですね。

2本の木材を十文字に組み合わせて台座を作る

相欠きって難しそうに見えますが、丸鋸(まるのこ)と正確に切る根性があれば、さほど難しくありません。

まずは、木材のちょうど半分の高さと同じ長さに丸鋸の歯の出具合を調整します。

木材の厚さの半分と同じ長さに歯を調整する

で、その丸鋸で切り欠き部分に何回も歯を入れます。こんな感じです。

この状態で玄能(かなづちの事ね)などで切り欠いた部分を軽く叩いてあげると、

溝を入れたところを軽く叩く

こんなふうに簡単にボキボキ折れます。つまり、木材は丸鋸の歯を入れた部分までしか折れませんので、完成するとこんなふうにきれいな溝が出来上がるわけです。

最終的にはノミでバリを削れば、なおきれいになります

このようにして全く同じものを2本作れば台座部分の完成です。

ぴったり同じものを2個作る

脚とツノの部分は斜めに切る

次に、脚と角(ツノ)の部分を造りますが、完成した写真のように脚が微妙に斜めになっているのがオシャレですので、斜めにカットするために卓上丸鋸の角度をちょっとつけます。

私は「10度」にあわせましたが、これは好みでいいでしょう。

あとは、その合わせた角度でただ野縁を切断するだけですから簡単ですね。

で、出来上がったパーツがコチラ。

プランタースタンドのパーツ

あとは組み立てるわけですが、その前にきれいに表面を整えます。

サンダーで表面をきれいに削る

完成度を高めるには地味にこの作業が大切です。

野縁って下地用の木材ですから表面はザラザラです。言ってみればなんにも整えていない汚い顔と同じ。

これを丁寧に削ってあげれば、それこそ高級木材にもひけをとらないきれいな木になります。

紙やすりで根気よく削ってもいいでしょうが、私が使用したのは電動サンダー。紙やすりをセットしてブルブルと動き、簡単にきれいに削ることができる機械です。

サンダーで表面を削る

表面やカットしたところのバリなどがあればそこも念入りに削ります。

上の木材は削る前、下の木材は削った後です

やっぱりね、野縁も削って磨けばきれいになりますよ。上の写真でもわかりますよね?

パーツを組み立てる

いよいよ組立作業に入ります。

まず台座の部分は十文字に合わせてビスで固定します。プランターを置けばこのビスは見えなくなりますが、サビを防ぐために念の為ステンレス製のビスを使用したほうがいいでしょうね。

ビスで固定する

次に脚をビスで固定しますが、材料の「割れ」を防ぐために先に下穴を開けます。

下穴用キリを使う

下穴を開けたら、それぞれの脚をビスで固定するだけです。

台座と脚をビスで固定

最後は角(ツノ)の部分を取り付けますが、ここはボンド固定します。使用したボンドは「木工用ボンドの速乾タイプ」。何十秒か手で押さえていれば、すぐに固定されますよ。

角はボンドで固定する

全部を組み上げるとこんな感じです。

すべてのパーツが組み上がった状態

とても簡単に作れますが、いい感じです。

最後に塗装する

私は組み上がったプランタースタンドをクリアー塗装しましたが、これはお好みで色をつけてもいいでしょうね。

今回は大と小を作りました

あと、脚の裏面を水を吸い上げないようにコーキング材でも塞いでおきました。

脚の裏面はコーキングで塞ぐ

あとは乾燥するのを待てば完成です!

残材を有効活用できた!かな?

乾燥中のプランタースタンド

今回は新築住宅の残材で作ってみました。そのままでは捨てられる運命の木材もこんなふうに有効活用すれば素敵な飾りとして家を飾ってくれます。

また次は他のものを残材で作ってみようと思いますので、次回のDIY記事もお楽しみにしてもらえますと幸いです。

建築士makoto

住宅会社にもよりますが、捨てられる材料も「これも持っていっていいですか?」って聞くともらえることがあります。
ましてや自分の新築住宅の現場では文句は言わないはずです。
待ちに待った新築を自分で作った飾りでオシャレにするのもいいですね。

オススメのDIY工具はコチラ!

きれいに正確にカットするには卓上丸鋸が便利です。

仕上げにはサンダーが便利!

やっぱり丸鋸があるのとないのとでは雲泥の差があります。

長さを測るにはコンベックスが必要ですね。

高級なインパクトドライバーは必要ないけど、せめてこのくらいは使いたい!

下穴を開けるためのキリも3種類くらいあると便利です。

これから家造りするなら!

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