今回の間取りは、決して大きくないけど、室内のアクセントとして構造梁を露出しリビングからロフトまでつながった空間とした間取りです。
外観デザインもものすごくSimpleな片流れ屋根とすることでコストを抑え、室内のほうへコストをかけるようにデザインしました。
最近は平屋が見直されてきていますが、プランニングを一歩間違えるといわゆる「借家」レベルになってしまうのも気をつけなければならないポイントですね。
では、間取りを見てきましょう。
間取り図
1階床面積 68.11㎡(20.60坪)
ロフト(小屋裏)面積 14.07㎡(4.25坪)
延床面積 68.11㎡(20.60坪)※ロフト含まず
中央部にLDKを配置し、左右に6帖の洋室を二部屋配置した、夫婦で住むことを想定した広さです。そしてLDKから直接つながった階段でロフトへとつながっています。
「ロフトがある」それだけでは、それこそ「借家レベル」になってしまいます。
そこで、リビング部は勾配天井などにしてインテリアにアクセントを付けてみました。その勾配天井部に構造梁(化粧梁)を露出させてデザイン要素を加えてみました。
では、そのイメージ図も御覧ください。
内観イメージパース図
どうです?
決して「借家」レベルじゃないでしょ?
このプランで素敵に見えるように味付けしているポイントは、
- 構造梁を見せ梁として表し、空間に変化をつける
- 勾配天井とし、コンパクトな平屋の「狭苦しさ」を軽減
- ロフトとリビングをつながった空間とすることで「非日常感」を出し、ロフトの窓を有効に設置することで重力換気も期待できる
- 部屋を仕切る建具は天井まで高さのあるハイドアとすることで、開け放てば一つの大空間とすることができる
- チラッとみえる階段もインテリアのアクセントに
ざっとこんなポイントが有ることによって、「なんか素敵だね」って感じると思います。
奥の洋室は「お父さんの部屋」を想定。俺はもう寝るぞって思えば自分の洋室との境の建具を閉め切れば「寝室」になりますから、すぐに自分の部屋へ行くことができます。
キッチンの前には室内ガラス戸なんてどうでしょうか?このガラス戸の向こうは玄関です。さり気なく玄関の雰囲気も感じられるプランです。
ロフトが「ただの物置」ではもったいない
ロフト部からリビング方向を見るとこんな感じです。
このパース図でも表現しましたが、下階からの風や光が共有できるロフトとすることによって、ただの「物置」になりがちな小屋裏収納やロフトにも変化をつけています。
コストをかけない外観デザイン
平屋って高さが無いけど、横方向の大きさを強調するととても素敵に見えます。
でも今回のプランでは横方向の大きさはあまりありません。2階建ての間口とそれほど変わらない寸法ですから、なにか工夫しないとこれまた「借家レベル」になってしまいます。
コストをかけていいのであればいくらでも立派にすることはできます。しかし今回はコストかけないように大きな片流れ屋根での外観としています。
えっ?
なんか安っぽいって?
確かに見る人によって安っぽくみえるでしょうね。でもこのシンプルさに好感がもてる方もいるかもしれません。
まぁ、私的にも「ちょっと寂しいかな?」と思いますので、外構(エクステリア)で味付けしてみました。
このくらいであれば、まぁなんとか許せるレベルじゃないですかね?
どうでしょ?
外構は置いておいても、少なくとも軒の出は広めにしたほうが「チープ感」は薄れると思いますよ。
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