ローコストの平屋住宅の間取り。都市部で二人で住むと割り切ったかっこいい平家。

ローコストでかっこいい平屋
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今回のご提案間取りは二人で住むと割り切ったローコストでかっこいい間取りです。

延床面積 62.11㎡(18.79坪)の1LDKの間取りです。

目次

間取り平面図

平面図

間取りは至ってシンプル。

8畳の寝室とLDKしかありません。

しかしデザイン的にも間取り的にも変化をつけるため、キッチンの上にロフトを配置してあります。

ロフトや小屋裏収納部は、天井の高さが1.4m以下であり直下の床面積の1/8以内の面積であれば階とみなされません。よってこの間取りのように階段があっても2階建てではありません。

※最大で直下の階の面積の1/2以内のロスト(小屋裏収納)までOKなのですが、1/8を超えると壁量(耐震壁)を考慮してくださいね、という決まりがあります。

外観

外観の画像

シンプルな片流れの屋根です。

屋根材はガルバリウム鋼板の平葺きでいいでしょう。

ガルバリウム鋼板とは?その防食性と特性

亜鉛めっき鋼板は、めっき層に含まれる亜鉛 (Zn) が鉄 (Fe) よりもイオン化傾向が大きいため、水中などの腐食環境下においてFeよりも先にZnが溶け出すことで、原板であるFeの腐食を防止している(犠牲防食)。
ガルバリウム鋼板は、めっき金属として純亜鉛ではなく、アルミニウム (Al) 55%+亜鉛43.4%+珪素 (Si) 1.6%の合金を用いている(パーセンテージは質量比)。Alはめっき層表面に強固な不動態皮膜を形成して、めっき層を保護する。Zn含有量が低下することで犠牲防食性能は劣化するものの、Alの不動態皮膜とZn腐食部の腐食生成物がめっき層の腐食進行を抑制するため、全体として高い防食性を発揮する。合金比率は、Znの犠牲防食性能とAlの不動態保護性能のバランスで決められた。開発メーカーであるベスレヘム・スチール社の実験によると、めっき皮膜寿命は、塩害地域で約15年・工業都市や田園地帯で約25年以上との結果が出ている(メーカー保証とは異なる)。
表面はめっき合金の結晶粒による模様(スパングル)が視認できる大きさに発達しており、独特の光沢を有している。こうした効果で、ガルバリウム鋼板は熱反射性能が70-75%と、通常の亜鉛めっき鋼板の30-40%程度に比べて高くなっている。また、アルミニウム主体の合金なので、合金の融点が約570℃と、亜鉛の融点が約420 °Cの亜鉛めっき鋼板よりも高い。なお、母材を高温の溶融めっき槽に浸すため、母材の機械的性質はめっき前とは異なる。

Wikipediaより

つまり、ガルバリウムは耐久性の高い部材であると言えます。また瓦材に比べ非常に軽く、軽いがゆえに耐震性にも有利な部材です。

デメリットは、部材が平坦(薄っぺらい)為、見る人によっては安っぽく見える、所詮は鉄板であるため雨があたるとパタパタと音がするというデメリットがあります。しかしガルバリウム鋼板の下にペフ材(スポンジみたいなもの)を敷き詰めてから鋼板を施工すれば音のデメリットは解消できます。屋根からの暑さを気にする方は、遮熱性能のあるものもありますので、そういったものを選ぶのもいいでしょう。

外壁はシンプルな白い外壁材一色で。

※画像の外壁材は高級な部類に入る材料でパース図を作成してあります。
下記の記事を参照してください。

外壁材は長期的な期間でのコストで考えよう。

材料は高いです。しかし上記の記事でも書きましたが、長期的に見ればむしろこういった材料で施工したほうが安く済みます。ポイントは建物は必ずメンテナンスが必要であり、それをいかに少なくするかです。

玄関前の画像

外観正面からは玄関がみえません。奥まったところに玄関があります

この形状のメリットは?

  1. 玄関を開けた時に、道路などからの視線(家の中が丸見え)を気にしなくていい。
  2. 玄関までの距離が出るため、アプローチを演出し高級な家に感じる。

この形状のデメリットは?

  1. 見知らぬ来客も建物内部まで入ってきてしまう。
  2. 必然的に自分も駐車場までの距離が出てしまうため、車などにすぐに乗り込めない。

見知らぬ来客の対応として、駐車場付近にインターホンやポストとその先に門扉をを設置し、入ってきてほしくない人はそこまでとするのが有効でしょう。

機能門柱などを設置すれば、このようなシンプル住宅にもあいます。

また、宅配ボックスなを設置してもいいのではないでしょうか?
宅配ボックスについては以前の記事を参照してみてください。

宅配ボックスのおすすめ5選 

リビング

リビングの画像

玄関からリビングに入ると勾配天井とロフトに続く階段が現れます。

今回の物件の色合いは明るい床材とアクセントカラーに水色を配置してみました。

観葉植物の緑と合わせてちょっとだけアジアンテイストに感じるインテリアとしてあります。

正面の壁は木目の色合いにしてありますが、このくらいアクセントが強くてもいいのではないでしょうか?
逆にこれらが全て真っ白だとちょっと寂しいインテリアとなってしまいます。

また階段の蹴込み部(垂直なところ)を水色にしてあります。これは反対側から見たときにわかる、アクセント壁に繋がります。

リビングの画像

この位置から見ると、アクセントカラーの水色がインテリアに効いているのがおわかりいただけると思います。

またロフト部の床に当たる部分(キッチンの天井でもあるところ)は木目をあしらい、アクセントを付けつつも先ほど見えたリビングの壁と統一感を出してあります。

リビングの窓の正面、建物の一番外側の壁には格子部材を配置しました。

都市部ではどうしても外部からの視線が気になるもの。しかし部屋の明るさを考えるとカーテンなどは閉めずに外部からの光を取り入れたいものです。

そういった場合に、このようなデザイン間取りが有効です。格子材が目隠しとなり、カーテンを閉めていなくても視線は気にすることはありません。

キッチンから見たリビング

廊下

図面上には廊下と書いてありますが、この家には廊下らしい廊下はありません。

リビングと廊下に相当する場所の間には扉がありません。

廊下の画像

どこにコストをかけるか?

初期費用も大切ですが、生涯コストも考えることをおすすめします。

今回の住宅では、屋根をガルバリウム鋼板、外壁は高耐候性の外壁材での提案です。

なるべくコストのかからない間取りとしてあります。でもかっこよくしたい。

このプランのように施工すれば、外回りのメンテナンスは15年以上ほとんどしなくてもいいでしょう。(点検等は必要です)もしかしたら立地条件によっては20年くらい大丈夫かもしれません。

一般的な材料で施工すれば、10年ごとにメンテナンス費用がかかるところを20年もてば、生涯コストは間違いなく安く済みます。
また平屋であり、軽い部材で仕上げた住宅であれば、地震にも有利です。

新築をプランするときは、このような生涯コスト(建築費とメンテナンス費)もトータルに考えてローコストにしたいものです。

おすすめのアイテム

自分でできることは自分で施工することによりコストを抑えることができます。

寝室のクローゼットなどは下記の部材などで施工すれば、使い勝手もよくコストも安く済みます。

これから家造りするなら!

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