コロナウイルス感染拡大防止の為、5月から6月にかけてはテレワークなどの在宅で仕事をせざるを得ないサラリーマンが多くいました。
その後6月下旬以降に宣言が解除されたあとは、ほとんどの方が在宅ワークから開放されました。がその後また8月が近づくと感染者が増え始め、今はまたテレワーク可能な人から在宅ワークに戻りつつあります。
でも、在宅ワークで問題なく仕事できる方であれば、わざわざ出勤しなくてもパソコンひとつ持ってリモートワークでいいじゃん!っていうのもわかる気がします。
私の仕事の一つである設計業務は、資料と、図面を書くCADがインストールされたパソコンがあれば、会社でなくてもどこでも仕事ができます。
また、最近はお客様も印刷した図面でプレゼン提出しないで、メールやLINEで画像としてまずはお客様に送り、確認してもらうというのが当たり前になってきました。
お客様も紙でもらうよりそっちのほうが邪魔にならなくていいし、さっとどこでもスマホで見れるからよっぽどこっちの方がいいと言われます。
私のまわりでは図面提出後の打ち合わせは、今はもうLINEが主流ですね。実際に話をしたいようであればZOOMまたはLINEでのビデオ通話です。
LINEであれば履歴も残りますし、チャット状態でサクサクと文字で話せますから都合いいんですよね。
前フリが長くなりましたが、そのような在宅ワークをしている方から相談が来ました。
この方のお仕事もまさにパソコンさえあれば家で作業できるお仕事です。
会社でも、ある程度の騒音はあったそうですが、家で一人で仕事していると同じような幹線道路の騒音も気になってしまうそうです。
この方に私は下記の商品をご紹介し、お客様の家に設置させていただいたところ、大変満足していただけましたのでブログでもご紹介します。
樹脂製内窓(二重窓)
二重窓とは、今現在ある窓の室内側にさらにもう一つの窓(樹脂製内窓)を取り付けたものをいいます。
この樹脂製内窓と既存の窓との間に空気層が生まれ、この部分が壁の役割を果たします。その壁が断熱効果や防音効果を生み出してくれるのです。
一般的な窓はアルミ製が主流ですが(現在の新築住宅の窓は外がアルミ製で室内側は樹脂製というアルミ樹脂複合サッシが主流です)、アルミに比べ樹脂の熱伝導率は約1/1000と言われます。
これにより、室内が外気の温度に左右されにくく、おおきな断熱効果と防露効果も発揮してくれます。
内窓の防音効果性能
外の窓と室内の窓、そしてその間の空気層が外からの音と室内の音の出入りを遮ってくれます。
外窓と樹脂製内窓との組み合わせの場合の遮音性能は、-40dB。
一般的に音は10dB下がると約半分に感じられると言いますから、その効果は十分にあります。
といっても、文字で説明しても分かりずらいでしょうから、実際に樹脂製内窓を取り付けた窓で、騒音がどれだけ変わるか録音してきました。
私のYou Tubeチャンネルににアップした動画ですが、よろしければ御覧ください。
検証動画↓
動画の窓の設置環境
外側は一般的なアルミサッシ(4mm単板ガラス)に樹脂製内窓(LIXILインプラス ペガラス仕様)の組み合わせの窓です。この窓の画像左側方向に片側2車線合計4車線の幹線道路がある立地です。ちなみに撮影している場所は2階の窓です。撮影はiPhoneの本体マイクとカメラで行いました。
どうでしょうか?動画を見ていただいた方はその効果がわかっていただけたと思います。
より防音効果を高める
ポイント1
音は隙間から入ってきます。空気が出入りするような隙間をなくすことにより音の出入りが少なくなります。
窓を二重にしてピタッと気密性を高めることにより防音効果は高くなります。
ポイント2
外の窓と内側の樹脂窓の間の中間空気層を大きくすると防音効果はアップします。既存の窓枠部に内窓は取り付けますから、その寸法は決まってしまいますが、ふかし枠というものを使用して取り付ける方法もあります。
ポイント3
ガラスによって防音効果は変わります。外の窓と内側の窓のガラスの厚さを変えることにより防音効果を期待できます。
引き違い窓では既存サッシの室内側に一番出ている部分からの窓枠寸法が70mm以上必要です。※LIXILインプラスの場合 (その他窓種によって必要寸法は異なります)
中間空気層が少なくなる建物は、ツーバイフォー住宅などの壁厚が薄い建物の場合です。このような建物であればふかし枠を使用する必要があります。
ですが、在来木造などの建物であれば、ふかし枠を使わずに一般的な取り付け方でペアガラスの樹脂製内窓を取り付ければ大丈夫でしょう。
おすすめな樹脂製内窓
住宅用サッシ主要3メーカー全てに樹脂製内窓の商品はラインナップされています。
- 三協アルミ プラメイクE
- YKK AP プラマードU
- LIXIL インプラス
基本性能はどのメーカーのものでも大きな差はありません。
今ついている既存のサッシと異なるメーカーのものでも取付可能です。
その中でLIXILのインプラスについてご説明します。
LIXIL インプラス、インプラスウッド
インプラスの色のラインアップは6色あります。高級シリーズのインプラスウッドというものもありますが、こちらは3色のラインアップとなります。
インプラスの窓の種類(開け方)は以下のものとなります。
- 引き違い窓
- FIX窓
- 開き窓
- テラスドア
- 浴室用引違い窓
インプラスウッドは引違い窓しかありません。
- 取り付けられない窓は以下の窓となります。
- 上げ下げ窓などの清掃時に内側に倒れる窓
- 内倒し窓
- 回転窓
- 内開き窓 など
どの窓も内側に取り付ける窓と干渉するために取り付けることができません。
取り付けるための制約は他にもあります。
- 歪みが大きい窓は取付不可(アジャストする枠がありますが、許容範囲は8mmまでです)
- 窓枠寸法が少ない窓(ふかし枠である程度までは対応できます)
- 内窓がかなりの重量があるため、しっかりしてない窓枠には取付不可(掃き出し窓の引違い窓で製品重量は200kgを超えます)
- 窓枠の厚みが20mm以下の窓には取付不可(しっかり固定できないため)
以上、結構細かい決まりや発注時の正確な採寸が必要ですので、難しい事はプロに任せればいいでしょう。
インプラスのガラスの種類も選ぶことができます。
- 単板ガラス(一番安い)
- LOW-E複層ガラス(高遮熱型がおすすめ)
- 目隠しガラス(光を取り込みながら目隠しできます)
- 防犯合わせ複層ガラス(さらなる防犯性を求めるならアリ)
- 和紙調格子入り複層ガラス(和室におすすめですが、かなり高額です)
- ブラインドイン複層ガラス(浴室におすすめ)
取付作業自体はそれほど難しいものではありません。プロであれば普通の問題ない窓であれば1時間ほどで取り付け完了します。
しかし、はじめの採寸など一般の方では難しい面も多々ありますから、やはりプロにおまかせするのをおすすめします。
樹脂製内窓はメリットだけではありません。デメリットもあります。
一番おおきなデメリットは、換気したいときなど開閉するために2回 窓を開けなければならないという面倒臭さです。
内側の窓を開けて、外側のクレセント(鍵)を開けてさらに外側の窓を開けて、と結構大変です(インプラスのクレセントありなしは選ぶことができます)
開閉をあまりしない窓、空調はほぼエアコンで行っている建物であればそれほど問題ないでしょうが、頻繁に開け閉めする窓では必ず面倒くさくなるはずです。
あと、窓が増えますからお掃除が大変になります。
外側の窓を締めた状態であれば、内側の窓はそれほど汚れないでしょう。それでも全く掃除しないわけにはいきません。
また重量があるため(複層ガラスと防犯合わせガラスであればかなり重いです、大人二人で持ってください)一人で簡単に外すことはできません。窓を外すのは掃除のときと、引っ越しなどの大きな荷物を出し入れする時くらいでしょうが。
まとめ
先日、私が本業で施工した物件のお客様は、樹脂製内窓を取り付けたら、本当に静かになったよと大変満足していただきました。
今は夏本番で気温はかなり高いですが、このお客様の窓にはLOW-Eガラスの高遮熱型を取りけましたから、きっとエアコンの効きも良くなっているはずです。
冬になれば暖房の効きが違うのに気づいてもらえるはずです。
断熱性、防音性、防犯性を向上したいのなら、樹脂製内窓は間違いなくおすすめです。
新築時から取り付けるのもおすすめですよ。トリプルガラスの窓をつけるより間違いなく性能は高くなります(開閉が面倒くさいデメリットありますけど・・・)
LIXILオンラインショップなら期間限定で複数セット割をやってます。
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