外構工事 基本的な駐車場のレイアウト手法

今回は住宅の外構工事、エクステリアの大部分を占める駐車場のレイアウトについてご説明します。

目次

どこに駐車するか?

北面道路、南面道路・・・と立地条件は様々であり、接する道路の幅や交通量によっても考えるポイントは異なります。

南面道路に接する駐車場

南面に道路が接する場合は、居室の採光や通風についても検討しておかなければ、駐車場は使い勝手よくても、せっかくの新築住宅が日当たりの悪い家になって台無しになることもありえます。

カーポートに遮られて日光や風が入ってこないなんてことが無いように、プランしましょう。

駐車場をレイアウトする前の図面

このパターンの場合、Aのリビング前に駐車場を持ってくるよりも、Bの和室の前に駐車場を持ってくることをおすすめします。理由は2つ。

一つ目の理由は、土間コンクリートの照り返し対策の為です。掃き出し窓の前に土間コンクリートがあると、夏場にリビングでくつろいでいる時などは、カンカン照りの日はかなりの照り返し光で苦労します。

二つ目は、リビングの一番いい場所にある南面の窓からの眺望の為です。せっかくのリビングから見える眺望が冷たいコンクリートではなにか寂しいものです。芝や植栽などが見えるリビングとは大違いです。またこれら植栽などがあることにより、道路からの視線も自然と遮られます。掃き出し窓の前が駐車場の場合では、目隠しにするものは設置しづらいです(すだれなどはできますが・・・)

また玄関ドアの開き勝手も考慮しましょう。上記の理由でBの位置に駐車場を配置する場合、玄関ドアの開き勝手が逆の場合のほうが、駐車場から室内に入る動線がスムーズにになります。

北面道路に接する駐車場

敷地が道路よりも低い場合は要注意です。特に北面道路の場合に多い。

敷地のほうが低ければ、道路からの雨水が敷地に入り放題となり、雨水だけでなく道路の汚れも一緒に敷地内に運んできてしまいます。

もし、敷地が道路よりも低く、駐車場の土間コンクリートの勾配も大きく取れない場合は、道路面よりも少し高さを上げて(2~3センチ程度)多少の雨水では敷地内の駐車場に水が入ってこない対策をしておきましょう。

駐車場の基本的な寸法は?

1台用の駐車場の目安は、間口3m×奥行き5.5mです

実際の車の寸法は、普通車で1.7m前後×4.7m前後であり、軽自動車では1.48m×3.4mとなります。

1台用の駐車場寸法
1台用の駐車場寸法

奥行き5.5mとは、かなり余裕をもった寸法と思われる方もいるでしょう。実際5mの奥行きの駐車場でも入ります。ですが、体感上かなりぴったり奥までいれないと、車が納まってない駐車になってしまうかと思います。また前面道路を歩く人、自転車で通行する人も、車に危害を与えないとも限りません。このくらいの余裕は持ってきたいものです。

幅も3mではそれなりに余裕をもった寸法です。3mの中心ラインに車を留めても、ドアの開閉に支障がない寸法となります。

2台用の駐車場の目安は、間口5m×奥行き5.5mです

複数台の駐車場となると、ドアの開閉部分のスペースは、それぞれで共有できますから1台用よりも間口寸法は少なくて済みます。

2台用の駐車場画像
2台用の駐車場寸法

また複数台駐車場では、駐車の目印となるもの(2.5mごとにスリットを開けるとか、レンガを土間に埋め込むとか)を設置しましょう。なにもない平面だと結構駐車しづらいものです。目印になるのと同時にコンクリートのひび割れ対策にもなります。

駐車の向き

車を敷地に対してどう停めるかということです。道路に対して直角に停める場合は上記のルールにのとってプランすればいいでしょう。しかし下記の2つのパターンはちょっと考え方が異なります。

平行駐車

道路と敷地に対して平行に駐車する場合は、少し要求される駐車場寸法は異なります。

1台用の場合でも、7.5m×2.5mは確保するようにしましょう。

平行駐車の場合の寸法図
並行駐車の場合の寸法

斜め駐車

斜め駐車のレイアウト画像
斜め駐車

斜め駐車のメリットは、駐車する際にハンドルを切る角度が浅くすみ、また住宅のファサードに変化を付け加えることができることです。

上記の画像の、CとDの場所は車を停めることはありません。よってその部分にアクセントとなる植栽や照明などをレイアウトすることにより、駐車場全体の斜め具合も合わせて、デザインのアクセントとなります。

斜め駐車のデメリットは、間口が狭い場合は駐車台数が減ってしまうためおすすめできないこと、デッドスペースが多くなってしまうことが挙げられます。上記のメリットに上げたアクセント部分も、言い方を変えればデッドスペースです。

また車の進行方向と逆向きの駐車では、かなりめんどくさいことになるでしょう。

上記の画像の車の向きでは、1車線の道路にしか対応できません(右から左に向かって走行する)。2車線道路の場合は駐車場の斜め方向を逆にしなければ左側通行の車線を走ってきた場合に、車の前から駐車場に停める感じになってしまいます。これでは出かけるときにバックで道路に出ることになりますから、道路交通上の安全にも不安があります。

道路際の外構デザインの工夫

駐車場のレイアウト画像

このような駐車場の物件ではEの部分のフェンスが、道路境界いっぱいまでレイアウトされています。イメージ画像で見るとこんな感じです。

イメージ画像

これはこれでいいのかもしれませんが、道路に対するデザインがちょっと無機質になってしまっています。

このEの部分のフェンスをちょっとだけ奥に配置するだけで、道路から見た印象はぐっと変わり、特に狭い道路に面したお宅ではフェンスを傷つけられてしまう不安も少なくすることができます。

イメージ画像はこんな感じです。

オススメ外構デザインのイメージ画像

どうでしょうか?結構雰囲気が違って見えます。敷地に余裕が生まれ、道路面からの印象も柔らかく感じられるでしょう。

カーポートも一緒に考えよう

予算が無いからカーポートはまた今度施工します、っていうのはおすすめしません。

土間コンクリートにしてもアスファルトにしても、カーポートの柱を建てるときに土間をくり抜かなければなりません。同じコンクリートでも打設時が違うと色も違ってしまい、あまり綺麗とはいえません。

また、今まで話してきた駐車場の寸法は、カーポートの柱がないことを前提にした寸法です。よってカーポートの柱がある場合は(柱の太さは細くても100mm×150mmくらいはあります)結構その寸法が必要となります。

ましてや、三協アルミのカーポート ”エアロシェード”(これかっこいいですよ)などの特殊なものであれば、柱の太さはさらに太くなりなおさらその寸法を十分に検討しないと、カーポートが納まりませんってことになりかねません。

まとめ

駐車場の土間コンクリート工事費の相場は、だいたいざっくり計算すると車1台分で約10万円です。これにデザイン上の工夫やカーポート、あるいは車止めなどの機能性などを追加していくと、結構な金額になります。

新築工事の際は、どうしても外構工事は後回しになってしまいます。

予算もそうですが、外構のレイアウト、駐車場からの玄関までのアプローチも含め、初めから建物とセットで検討したいものです。

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