背の高い「ハイドア」が好きな、身長1m74cmの建築士のmakotoです。
あなたは「ドアの高さ」って考えたことありますか?
多分ないでしょう。おそらく住宅会社との打ち合わせでもあまり話題にもならない「ドアの高さ」。
このどこのお家でもある「ドア」を、天井まで届くような背の高い「ハイドア」にするだけで、お部屋をよりシンプルにスッキリと、さらに高級そうな雰囲気に魅せることができます。
イメージとすれば、モダンなホテルのエントランスにあるドア(デザイン)のような感じです。
ん?
そういえば、最近見たホテルのドアって、シンプルなフラットデザインだけどなんか高級な印象があるような・・・・・
そうです!それです。
これをあなたのお家のシンプルインテリアに採用しましょう。
ハイドアにするだけでこんなにも印象が変わります
「そうは言っても、ドアを背の高いものにするだけでそんなに変わるの?」って、まだ思っているあなたの為に、対比できる住宅室内の画像をご用意しました。
まずは、この画像を御覧ください。天井の高さが2m40cmで、ドア高さが2mの場合のイメージ画像です。
まぁ、普通です。
シンプルデザインを目指してドア(建具)自体のデザインをフラットなものを採用しスッキリしていますが、これでは普通なんです。
まぁ悪くはないのかもしれませんが、次の画像を見ていただければ、私の言っている意味がわかると思います。
では、天井の高さが2m40cmで、ドア高さは2m40cmの場合のイメージ画像を御覧ください。
どうです?
違うでしょ? あなたが感じているイメージが、先程の「普通のドア」があるお部屋とは明らかに違うと思います。ドアや床、壁の色は全て同じです。違うのはドアの高さだけ。
背の高いドアのほうが、シンプルでスッキリしたメージを感じていませんか?
あなたが今感じているそのイメージのように、ドアを背の高いものにしたことにより、フラットデザインをより印象的に魅せ、シンプルスッキリ感をより強く感じることができます。
なおかつ、装飾のないフラットなドアデザインでも、なぜか「高級そう」にも見える。
これが、ハイドアマジックです。
各メーカーのハイドア建具
だいたいのメーカーのドア(建具)の標準高さは2mです。
しかし、ハイドアに特化しているメーカーもあります。それは「神谷コーポレーション」。
ホームページに入ると、いきなりハイドアが「ドーン!」と出てきます。
しかし、このようなメーカーでなくても、実は普通のドアメーカーでもハイドアをオーダーすることができます。
LIXIL ラシッサシリーズ
業界最大手であるLIXILのインテリア建材シリーズ 「ラシッサ」でも、特注でH2425mmまでのハイドアをオーダーすることができます。
LIXIL ラシッサカタログより引用
住宅会社によって標準設定の天井高さは異なりますが、天井高さを2m40cmに設定している会社の住宅では天井ピッタリの高さまでドアを設置することができます。
お客様が気になるのは「金額」でしょうが、上記の表に書いてあるとおり、LIXILの特注費用は規格品の1.3倍です。
これぐらいの差額では十分に採用できる範囲内ではないでしょうか?
しかもですよ、高さ2mでちょっと凝ったデザインのドアの選択するよりも、フラットデザインで高さ2m40cmをオーダーしたほうが実は安いんです。
あなたのマイホームをシンプルデザインで攻めるのであれば、もうこれを選ぶしかありませんね。
EIDAI スキスムSシリーズ
EIDAIのスキスムシリーズでは、「グランドハイト」という高さ2m40cmの建具シリーズがあります。
ほぼ全てのデザインでグランドハイトが選べます。価格は標準品から34,000円アップ(定価、片開きドアの場合)となります。
EIDAI スキスムSカタログより引用
Panasonic ベリティスプラスシリーズ
Panasonicの室内ドア ベリティスプラスシーズは、なんと!2m70cmの高さのドアが標準仕様となっています。
Panasonic ベリティスプラス カタログより引用
Panasonicらしいモダンなデザインのドアが特徴です。さらに天井まで届くデザインを崩さないように、上枠レスデザインもあります。より一層シンプルデザイン住宅に似合いますね。
ただし、ちょっと金額が高いのが・・・残念。
Panasonicらしいモダンなデザインが気に入って予算が許すなら、進んで選びたいハイドアです。
三協アルミ アミスシリーズ
三協アルミのアミスシリーズは、ドア本体の框部(本体の周囲部分)がアルミ製であるというのが特徴の室内建具です。
シンプルデザイン住宅にはピッタリな雰囲気を持っているのですが、デザインバリエーションが少ないのと高さが2,288mmというちょっと中途半端な高さが残念です。
ですが、木製建具ではなし得ない、アルミデザインが気に入った方にはいいのではないでしょうか?
三協アルミ アミスシリーズ カタログより引用
ハイドアにする場合の注意事項
すいません。ここまでハイドアをゴリ押ししておきながら言うのもなんですが、当然デメリットもあります。
それはメンテナンス性がちょっと悪くなるという事です。
ドアって、何かのときに枠から外すことがゼロではない部材です。
大掃除のとき、何か不具合が起きた時、など、ドアを外すときは少なからずあると思います。
そんでもってドアって取り外す際には少し持ち上げながら外します(簡単に外せるピボット丁番タイプもあります)。でもドア上端が天井すれすれ・・・。
そうなんです、ハイドアは取り外す際に天井にぶつけないように慎重に作業する必要があるのです。
さらに、背が高くなればドア自体の重量も重くなります。当然ドアメーカーはその重いドアに耐えられる丁番(ドア本体と枠の間にある金具)で販売しているでしょうから、重さに耐えられずに、すぐに壊れることはありません。
しかし、先程話したとおり、取り外した後に元に戻す際には「ドン!」ってはめこまないように注意しなければなりません。
シンプル住宅にはハイドアが絶対にオススメです
シンプルデザインの住宅では、なるべくノイズ(枠のラインなど)を少なくすることがポイントです。
ドアの上にある小壁が、シンプルさを邪魔するノイズになります。
ハイドアではこの小壁がなくなることによって、よりシンプルにスッキリと見えるんですね。
さぁ、あなたのマイホームにもハイドアを採用して、シンプルデザインをより一層極めて見ませんか?
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