対面キッチンの立ち上がり壁の高さ。同じ視点で3パターンを比較!あなたはどの高さを選ぶ?

一般的な対面キッチンの間取りでは、キッチンとダイニングの間に腰壁を作ります。ここにカウンターなどを設置するプランもありますね。

私(建築士)の仕事上では、このキッチンとダイニングの間の立ち上がり壁の高さって、「いくつにすればいいですか?」 っていろいろな奥様に聞かれます。アイランドキッチンなどではキッチンのカウンターがそのまま続いていきますから、悩む必要はありません。

でも、アイランドキッチンでない普通のキッチンを対面キッチンで使用する方は、その立ち上がり壁の高さを決めなければなりません。そして、この立ち上がり壁の高さを検討する際のポイントはさまざまな要点があるはず。

コストの事を考えてなのか、キッチン部の目隠し目的なのか、あるいはコミュニケーションを取るためのプランにしたい為なのか、どれか理由があるはずです。

今回の記事では、対面キッチンの立ち上がり壁の高さを、同じ視点で比較できるイメージ図を3パターン作成して検証してみました。

結論的には使い勝手と利用目的によって立ち上がり壁の高さは決まるということですね。

迷っている奥様!あなたはどの高さを選びますか? 目的にあった高さはどれでしょうか? どうぞ今回の記事を参考に、キッチンの立ち上がり壁の高さを検討してみてください。

建築士makoto

この記事中に掲載するイメージ図は、キッチン天板の高さを85cm、一般的な女性の身長(160cm)の方の視点から見える予想図を掲載しています。

目次

キッチン天板+10cmの立ち上がり壁

キッチンの天板高さは85cm、キッチン天板から10cm高い立ち上がり壁を作ったパターンです。壁の天板(壁の一番上にあるカウンター状の板のことです)までの高さは、床から95cmです。

普通のキッチン(天板高さ85cm)を設置するプランでは、キッチンよりも壁が低くならないギリギリの高さです。

この高さを選ぶ意味は、やっぱりリビング方向までスッキリ見通せる開放感でしょう。リビングやダイニングにいる家族とも容易にコミュニケーションが取れ、LDKの一体感を楽しめる壁の高さですね。

では、同じ壁の高さで奥行きのあるカウンターを設置してみます。

広いカウンターにすることによって、キッチンで調理した料理をダイニング側へ配膳する目的でもこの高さが便利です。料理したものがさっと出せる感じ。

また逆方向も便利です。ダイニングから食べ終わった食器を戻す際にも、カウンター経由でさっと取ることができます。

この高さをオススメしたい方は「リビング・ダイニングにいる家族とのコミュニケーションを重視したい方」です。

この高さのいいところ
  • 広々した感じがいいね!
  • キッチンが孤立しないで、ダイニングやリビングとつながった空間になる!
  • まさに、LDKって言う感じ!
  • 天板を広いカウンター形状にすれば、料理の配膳にも便利!

  • この高さの駄目なところ
    リビングダイニング側からキッチンが丸見え!
    いつもキッチンをきれいにしておかないと・・・!
    キッチンに必ずある洗剤やたわしも丸見え!

キッチン天板+25cmの立ち上がり壁

キッチンの天板高さは85cm、キッチン天板から25cm高い立ち上がり壁を作ったパターンです。壁の天板(壁の一番上にあるカウンター状の板のことです)までの高さは、床から110cmです。

私(建築士)の経験上、一番採用率の高い高さです。

この高さは、キッチン部分も程よく目隠しでき、キッチンに置いてある洗剤や、シンク内もダイニング側から見えづらくなります。キッチン水栓もちょこっと見えるくらいの高さですから、生活感も程よく隠せます。

キッチン天板と立ち上がり壁の間にこのくらいの隙間があれば、なんとかコンセントくらいは設置できる高さです。(コンセントは横向き設置か、薄型タイプのコンセントが必要です)

では、また同じ壁の高さで、奥行きのあるカウンターを設置してみましょう。

奥様の目線からはダイニングテーブルが見えなくなりました。これが「良い」と取るか「悪い」と取るか? ダイニングテーブルで勉強している子供たちを見ることは難しそうです。まぁこの高さでもリビングのソファは見えますから、ソファで寝転んでいるご主人とはコミュニケーションが取れますね。

テレビもなんとか見える高さです。

この高さをオススメしたい方は「程よい目隠し感がほしいけど、家族との最低限のコミュニケーションは確保したい方」です。

この高さのいいところ
  • ほどよい「仕切られ間」がいい!
  • ダイニング側から洗剤やシンク内が見えにくい!
  • 工夫すれば立ち上がり壁部分にコンセントも設置できる!ニッチはムリ!

キッチン天板+35cmの立ち上がり壁

キッチンの天板高さは85cm、キッチン天板から35cm高い立ち上がり壁を作ったパターンです。壁の天板(壁の一番上にあるカウンター状の板のことです)までの高さは、床から120cmです。

まぁまぁ高いですよ。この高さは。

仕切られているわけではないけど、この高さになると「キッチン室」って感じが強くなりますね。キッチンがダイニングから隔離され一つの空間になる感じです。もうダイニング側からはキッチンの天板に置いてあるものは完全に見えません。

あまり需要はないかもしれませんが、この高さでもカウンターを設置してみます。

もう完全に奥様の目線からリビングのソファは見えません。ダイニングテーブルなんて全くわかりません。またリビングに置いたテレビもちらっとしか見えませんね。

この高さをオススメしたい方は「対面キッチンと言えどもキッチン作業に集中したい方」向けです。

この高さのいいところ
  • 対面キッチンなのに、キッチンの独立感がGOOD!
  • 立ち上がり壁部分にコンセントやニッチも余裕をもって設置できる!
  • ダイニング側からはほぼ見えないキッチン作業エリアがGOOD!
 

  • この高さの駄目なところ
    対面キッチンなのに、私だけ孤独・・・ってなりそうな閉鎖感
    テレビ見ながらのキッチン作業は、ほぼ無理!
    ダイニングテーブルで勉強している子供は、存在すらわからなくなるかも?
    カウンター上への配膳はちょっと大変!

この壁の高さはデメリットが多いように感じますが、この高さでなければできない事もあります。

それは、キッチン家電を使うためのコンセントや、調味料やちょっとした物を置いておくニッチを設置できることです。上図のようにキッチン前にこれらがあると大変便利です。それと、カウンター上への配膳は諦めて、お気に入りの小物やグリーンをおいてインテリア性を高めるのもいいかもしれません。

料理好きな方、キッチン作業に集中したい方は、この高さとこれらの工夫をすることをおすすめします。

目的によって立ち上がり壁の高さは変わる

リビングとの一体感が欲しくて、キッチンはいつもキレイにしておける方はギリギリの高さを選び、リビングとの一体感は無くてもいい、それよりもキッチン作業を効率よく向上したい方は高めの高さを選べばいいでしょう。

この壁の高さは後から変更できません。またカウンターの広さも後から変更するのは難しいです。

奥様の「対面キッチンの立ち上がり壁の高さ」を検討する際に、今回の記事が参考になりましたら幸いです。

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