暗号のような意味不明な「5桁の数字」を、あなたのお家の図面(平面図)で見たことありませんか?
平面図には書いてなくても、建具表などにも書いてあることがある「5桁の数字」。
これって何なんでしょうか?
実はしっかり意味のある数字なのです(当たり前ですが・・・)。そしてこの数字は何も建築士などのプロにしかわからない暗号なんかではありません。この数字の意味を知っていれば一般の方にも役に立つ数字なのです。
今回は住宅図面の見方で、サッシに書いてある意味不明な5桁の暗号数字の意味を解説します。
正解は?
いきなり答えを言うと、サッシの寸法です。
正確にはサッシの内法寸法を表しています。
この図面の窓には、16011 と書かれています。
この5桁の数字の前3桁が横幅を表し、後ろ2桁が高さを表します。
つまり、160 → 1,600mm(横幅) 11 → 1,100mm(高さ)となります。
11907であれば、横幅は1,190mmであり高さは700mmの窓ということになります。
サッシメーカーで統一されています
昔はメーカーごとにサッシ寸法は微妙に違っていました。(昔の現場で、今回のサッシはどこのメーカー?トステムか?三協か?なんてやり取りをしたのを覚えています)
これが2004年に統一化され、どこのメーカーでも同じ寸法となりました(一部メーカー独自の寸法のものもあります)
それを図面上にわかりやすくサッシ呼称で記入してあれば、誰が見ても同じサッシ寸法が導き出せます。
この寸法がわかれば・・・
サッシ呼称の読み方がわかれば、一般の方にもメリットがあります。
そうです。図面に書いてあるこの寸法を見れば、カーテンなどを購入する際に、知りたい窓の寸法がわかるんです。
住宅会社に「カーテンを自分で買ってきたいんだけど、ここの窓の寸法教えて下さい」と聞かなくても、あるいは現場にいちいち寸法を測りに行かなくても、あなたの図面を見ればサッシの寸法がわかります。
サッシ呼称が表す内法寸法ってどこからどこ?
では、その寸法はどこからどこまでの寸法を言っているのでしょうか?
サッシが取り付いてい場所から反対側の同じところまでの寸法を内法寸法といいます。
よって上記の写真の窓であれば、横幅は A の部分です。
高さは B の部分です。
カーテン購入の際の参考にするのであれば、横幅はAの寸法が窓のぴったり寸法となり、カーテンレールを窓の上の正面に取り付ける場合は、だいたい横幅から少し大きくカーテンは取り付けるはずですので、A寸法から50〜100mmプラスしておけば大丈夫です。
またカーテンを窓枠内側に取り付ける場合は、サッシ呼称の寸法そのままがカーテンレールが入る横幅となります。内付けであればA寸法以上のものは入らないということです。
さらに高さも同様であり、窓枠内側にロールスクリーンなどを取り付けるのであれば、B寸法が高さぴったりですので、購入するロールスクリーンなどの寸法が割り出せるはずです。B寸法よりも長いものは窓よりもはみ出してしまうということです。
余談ですが
この内法寸法に、横幅は40mmを足した数字、高さであれば70mmを足した数字がサッシ外形寸法となります。
これは一般の方にはどうでもいい寸法ですが、大工さんなどが現場で壁の窓を取り付けるフレームを組むときには、この外形寸法が必要となります。
16011というサッシであれば、1,640mm×1,170mmがサッシ外形寸法です。
どうでしたか? 平面図に書いてある意味不明な5桁の暗号数字の意味が解けたでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2件)
どの記事もこれから家を建てる者にとってはとても役立ちますね^^
この回テーマの数字について…ほぼ素人の私には平面図を見た時“?”だったんです。
謎が解けました!!そして為になりました!!
ありがとうございました(人”▽`)
当ブログを閲覧していただき、誠にありがとうございます。まだブログというものに不慣れでございまして、読みづらい記事であったかと思います。そんなブログが少しでもお役に立てたのなら建築士としていちブロガーとして幸せであります。あなたの家造りが施工することを切に願っております。