ロフト?小屋裏収納?メリット・デメリットを理解し、あなたの家の秘密兵器にしよう!

ロフトと小屋裏収納
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ロフトっていう言葉に憧れますよね?

あの天井の上にあるちょっとした空間。秘密基地的な部屋やプレイルーム、あるいは人によってはベッドルームなんかに使用する方もいます。

小屋裏収納って言葉はどうですか?

なんか薄暗いカビが生えてきそうな陰湿な部屋ってイメージがありませんか?

でもこれってどちらも法令上は同じ扱いです。明確な言葉の定義の違いはありません。不動産業界では、居室と同じ空間につながった小屋裏にある部屋がロフトで、居室とはつながっていない収納的な用途に使われる部屋が小屋裏収納という区別がされています。

また、どちらも最高天井高さが1.4m以下、直下の床面積の1/2以下の広さという決まりがあります。

これを守らないとその部屋は「階」とみなされ、法令を守っていない小屋裏収納のある2階建ては3階建てとなります。3階建てとなると構造的にも検討しなければならない(構造計算必須)などの費用がさらに発生します

天井高さの定義は、最高の天井高さ(ロフトなどの一番高い部分の天井)です。平均天井高さではありませんのでご注意を。つまり天井のどこか一箇所でも1.4m以上の高さになってしまってはいけません。

しかし、基準を守ることによって、そのデッドスペースを活用したロフトや小屋裏収納は床面積に算入されませし、固定資産税の対象ともなりません。よって設置費はかかるものの、ただ単に床面積を広くする間取りに比べ、広くなったにも関わらず税制面では有利になりますから積極的に採用したい間取りのひとつです。

今回はそのロフトと小屋裏収納のメリット・デメリットを解説します。

目次

ロフトのメリットとデメリットは?

ロフト空間

メリットの前にかならず知っておいて頂きたいことがあります。

「ロフトは暑くなる」ということです。きっとあなたの想像以上の暑さです。

またロフトにつながった部屋も冷暖房の効きが悪くなります。これをある程度解消するためには下記の方法を取るしかありません。

  • 断熱性能を上げる
  • 窓を取り付ける
  • シーリングファンなどを取り付ける

まぁ、夏場のロフトは地獄です。暑いのなんのって。とてもじゃないけど寝るなんて到底無理です。熱中症になりかねません。

でも暑くない季節のロフトは、特別感のある空間としてとても素敵です。子どもたちなんて大喜びなのではないでしょうか?

よって断熱性能は必ず検討してください。住宅会社と十分に検討して断熱性能を上げてください。瓦屋根の直下に熱い空気を逃がす通気層を作ることも有効です。遮熱性能のあるルーフィング(瓦の下に敷く防水紙のこと)を施工してもいいですね。

そんなロフトのメリットは?

面積に算入されないというメリットの他には、「ロフト自体がデザインになる」ことです。

ロフトを作るためには普通の平らな天井ではできません(部屋全体の天井を思いっきり高くすれば可能ですが)。ロフトに続く勾配天井などのデザインが、その部屋をぐっと素敵な空間にしてくれます。

よって私のオススメは、ロフトになにかお気に入りの物をおいてデザイン性を高めることです。本物の観葉植物などでは世話をするのが大変ですから、偽物の観葉植物なんかはどうでしょうか? 大きなぬいぐるみを置いてみてもいいかもしれません。

ロフトを飾りとする提案

ふと見上げたらロフトに楽しい雑貨などがちらっと見える、どうでしょうか?

おそらくロフトには行かなくなります。残念ながら・・・はしごは上り下りしにくいし、低い天井に長時間耐えることはできないかと思います。それならばいっそのこと、上記のようにロフト自体をデザインとしてしまえ! という考えです。

小屋裏収納のメリットとデメリットは?

小屋裏収納も最大のデメリットは、「暑くなる」ことです。よってロフトでも述べた対策を取ることが重要です。

また小屋裏収納の場合は、固定式階段がおすすめです。収納式はしごは絶対に出さなくなります。あんな大きな物を引っ張り出していちいちはしごをセットするはずがありません。

またそのはしごの仕組み上、しっかり感があまりありませんから、こういったところが苦手な方はなおさら行かなくなります。

自治体によっては固定式階段では不可としているところもあります。住宅会社などに確認してみてください。

収納式はしごはおすすめしません

そんな小屋裏収納のメリットは?

普段ほとんど使わないものの収納にできることがメリットでしょう。

だってあなたの家のお客様を、そんな小屋裏収納にまで案内しないでしょ? よって雑多なものをざっくり収納しておく場所には最適です。体裁なんて気にしないで、なんでもそのままぶち込むことができる。でも家の一番高いところまで荷物を持っていくことには覚悟と体力が必要ですが・・・

収納物は熱に弱いものを置いてはいけません。ロフトに比べ、階段くらいしか他の空間とつながっていませんから、小屋裏収納は余計に換気されない空間となります。カビなどの発生にも気をつけて、たまには換気することを忘れずに。よって換気ができる窓の配置は重要です。

まとめ

ロフトも小屋裏収納も「登る」という動作が必要です。これがはしごなどの不安定な物ではもっと大変です。

よって、しっかり目的をもって計画しないと、ただのホコリを溜め込む部屋となってしまいます。しかし、しっかりメリットとデメリットを理解して計画すれば大変便利で素敵な間取りになります。

床面積に算入されないというメリットを最大限に活かし、あなたの家の「秘密兵器」としてロフトや小屋裏収納を計画されてはいかがでしょうか?

これから家造りするなら!

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