今から〇〇ちゃんが遊びに来るよ!〇〇ちゃんのママも一緒に来るって!
えええ!困ったわ!
早く片付けなさい!もう!
ランドセルをソファの上に置かない!、マンガ本は片付ける!
あぁ・・もうヤダ!パパの靴下が脱ぎっぱなしで置いてあるし・・・
なんてことは、どこの家庭でもありそうな光景です。
家族みんなが集まる場所がリビングです。ママが片付けてもキリがない!なんて思わせない「ステキなリビング」にしませんか?
いつ友人が来ても慌てないリビングにするコツを、200件以上の住宅物件に携わった建築士が解説します。
生活感のないリビング
リビングは家族全員がそろってくつろぐ場所です。みんなでテレビを見る、今日あったことを話しながら家族全員でくつろぐ、時には子供の勉強部屋になることもあるのかもしれません。
よって様々なモノが増えるのは当たり前であり、また大人と子供では使う物も違うし、そこにいる時間帯もバラバラ。
ある意味、リビングとは生活感があってあたり前の部屋なのです。
一昔前までは「客間」という部屋があるのが一般的でした。昔の家には玄関横に6畳の和室とかありましたよね?でも最近のお家では客間なんてある家はほとんど無いでしょう。リビングがその客間の役目も兼ねているからです。
この生活感があってあたり前の部屋を客間にするということは、ある程度の工夫がなければ容易に「リビング=客間」ということを実現できません。
また、なぜ人に見せられないリビングになってしまうのか?
それは物が散らかって生活感丸出しになってしまうからですね。でも、家族全員にリビングに物を持ってくるな!なんて言うことは無理なことです。
ということは、物が多くても整理整頓されていればいいのではないでしょうか?つまり視界に入るごちゃごちゃ小物を減らすのです。
っていうお母さん! あなたは「隠す収納」と「見せる収納」を使い分けていますか?
ただ単に「しまう」だけでは、結局散らかったリビングに戻ってしまいます。
「確実に」隠す収納
日常使うごちゃごちゃした小物は、リビングにある収納アイテムに隠してしまいましょう。
例えばTVボード。TVはリビングの中心的なアイテムです。このリビングの中心の収納に、日常使うものをしまう癖が付けば「しまう」というめんどくさい動作もハードルが低くなります。
TVボードはいくつか引き出しがあるものがいいですね。TV周り備品(DVDやゲーム機)をしまう引き出しと、日常品(セロハンテープやはさみなど)をしまう引き出しが別々になっていなければ意味がありません。
キーワードは、ごちゃごちゃ小物は隠してしまう!です
ダイニングにおしゃれなキャビネットを置いて、ごちゃごちゃ小物をしまいましょう。パパのもの、ママのもの、ボクのもの、家族全員で使うもの、と複数のしまえる場所があるものが便利ですね。
これらの「隠す収納」アイテムにも、ちょっとだけ見せる要素を加えてあげると、お部屋の印象がぐっと良くなります。小さい緑を置いてみたり、お気に入りの小物で飾ってあげましょう。
「あえて」見せる収納
見せる収納とは、収納物自体をおしゃれに見せ、お部屋のアクセントにしてしまう! という考えです。
例えばこんなマガジンラックを使ってみてはどうでしょうか?
無造作にテーブルに置いてある新聞は「片付いていない」って思いますが、同じ新聞でもこのマガジンラックに入っているだけでおしゃれに見えるものです。
またテーブルに置いたリモコンやマンガも、おしゃれなかごに入っていれば立派なインテリアになります。
キーワードは、日常つかう物はあえて見せる!です
一時的に置いておく、「仮置き場」も考えましょう
隠す収納と見せる収納だけでは、リビングのモノは収納しきれないでしょう。外出先から持ってきたモノ(買い物や上着など)を仮に置いておく場所を作るのも忘れずに。
これらの「置いておく場所(仮置場)」がないと、どんどん物は散らかっていきます。間違っても脱いだ上着をソファにボンって投げ捨てては駄目ですね。
コート掛けなどを設置する、買い物かごを置いておける台を設置する、このような仮置場を作ることが日常の散らかりを防ぐコツです。
必殺!リビングナンド(納戸)!
これから新築を考える人、リビングをリフォームする方におすすめしたい間取りが、リビングに面したところに2畳くらいの納戸(収納スペース)を設置する手法です。
2畳程度の広さがあれば、たいがいのリビング小物はすべて収納しきれます。掃除機も読みためた新聞も買い置きの日常小物もすべてしまっておけます。
いざ!となれば、この納戸の中にすべての散らかったモノをつっこんで(言い方が失礼ですが・・・)、一時的に隠しておくこともできます。急な来客時にも平然とした顔で対応できますね。
このリビングナンド(納戸)に機能的な棚を設置しておけば、さらに使い勝手が良くなります。
機能的な棚を設置したい場合におすすめなのが、LIXILのヴィータスパネル。使い勝手のいい様々な棚の組み合わせが、ちょっと頑張れば一般のお父さんでも設置できる収納アイテムです。
収納の達人のマネをしてみよう!
ここまでの内容で「しまう」場所は用意できました。しかしその中に入れるものがごちゃごちゃしてしまっては、取り出すときに面倒だし、結局出しっぱなしになってしまうはずです。
収納の達人は、ただしまうのではなく、しまったものを使いやすく、機能的に使う工夫をしています。
目的に合わせて区別し収納する
ごちゃごちゃ小物でもジャンルがあるはずです。包装につかうテープやひも、買い置きの乾電池や懐中電灯、印鑑や朱肉、といった具合に、使うシーンに合わせて仕切れば一発で使うものが取り出せます。
ボックスやファイルには必ずラベルを貼る
せっかくきれいに小物を入れたボックスでも、何が入っているか容易にわからなければただの箱です。いちいち開かなければわからないファイルもただしまっているだけで見なくなります。
ボックスやファイルには何が入っているのか、また誰でもわかる名称でラベルを張りましょう。
すっきりとしたリビングでシンプルな生活を送ろう
ごちゃごちゃしたリビングでは、生活もスッキリしないでしょう。でもスッキリしたリビングであれば気持ちのいい日常が待っています。
せかせかした日常でなく、ゆったりと過ごす生活であれば家族の絆も高まるはずです。
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