自分の住まいの内装は、それこそずっとそこで過ごすわけですから、自分が好きな色、センスでつくるのが一番だと思います。色のセンスや感じ方は人ぞれぞれなんですから。
でもそのインテリアデザインの選び方って本当に迷うと思います。
この記事では、そのインテリアの色の選び方を解説します。
色の組み合わせは基本3色で
この家で検討してみましょう。
内装インテリアの基本は、統一感があるかどうか。これでその空間が失敗するかどうかが決まります。
どんなに自分が好きな色であっても、また流行りの色を持ってきても周りとの調和が取れていなければ、ダサいなんかしっくりこない空間になってしまします。
内装の色の組み合わせの考え方は
ベースカラー7割+テーマカラー2割+アクセントカラー1割
この考え方でだいたいうまくいきます。つまり3色以内ということです。
上記の内装の家だと、
- ベースカラーはホワイト(壁)
- テーマカラーは木目色の中間色(床、勾配天井、テーブル)
- アクセントカラーは木目色の濃い色(建具)
この組み合わせとなっています。
メインカラー
インテリア空間の大部分を占める色。当然この色で印象が決まります。明るい部屋にしたいのであればホワイト系、シックな空間にしたいのであればダークカラー、ポップな空間にしたいのであれば原色系、という風にまずはそのベースカラーを決めましょう。
またホワイト系は膨張色ですので部屋が広く見えます。逆に濃色は収縮色ですので引き締まって見えます。天井などに濃色を持ってくると重く感じますが、これを逆手に取って寝室などに使えば落ち着いた空間を演出できます。
テーマカラー
インテリアの空間全体の約2割に使う色です。一般的には床と建具や家具などの色になるかと思います。
床の色と家具(テーブルなど)の色が同系色ならば、アクセントカラーに使う小物がより引き立ちます。また床の色よりも家具や建具の色が濃いと、その家具などが強調されます。高級に見える感じもあります。
メインカラーと同じ色をテーマカラーにするとのっぺりした空間になります。ある程度濃淡のある組み合わせにしたほうが、空間に奥行きがでます。
明るいポップな空間にしたいのであれば、黄色や赤、オレンジなどの色を使いましょう。
アクセントカラー
残りの1割の色に、どれを持ってくるかによってインテリアの印象が変わります。どんなに自分が好きな色であっても、上記の2色との組み合わせ次第では、感じ方はまったく逆になります。
アクセントカラーの色味を合わせると空間に安心感がでます。
上記の画像のアクセントカラーに、急に青い色がはいると(建具が青い色だと)とんでもない色の組み合わせに感じるでしょう。
青系の色の要素が、この空間にはなにもないからです。
同色系の色で建具の色をアクセントカラーとするのであれば、濃い木目色や赤系の色をもってくるとしっくりくるでしょう。迷ったならいっそのこと壁と一緒のホワイトにしてもいいかもしれません。あとは小物(ソファなど)でアクセントカラーとすればいいのですから。
別の配色パターン
これは建具をホワイト系にして、特にアクセントカラーのないインテリアです。無難にそつなくまとまっていますが、何かつまらない感じがします。
テーマカラーに青い壁を配色したパターンです。色から感じるイメージが全く異なるのがわかると思います。しかし何かが違うと思いませんか?
テーマカラーに和のイメージを感じる色を持ってきたパターンです。こうすると部屋全体の雰囲気がジャパニーズモダンっていう風に感じるでしょう。床の色も明るい色ですので、全体的にジャパニーズカラーでまとまっています。
これは奥の低い天井の部分だけ濃色にしたパターンです。収縮色である濃い色に目が行き、空間にメリハリが出ていますが、なんとなく天井が重く開放感のないインテリアになってしまいます。
どうでしょうか?最終的に一番最初の画像がしっくりきているのではないでしょうか?
色の組み合わせは3色までです。これ以上の組合わせのインテリアだと間違いなくごちゃごちゃして落ち着きのないインテリアになります。
ベースカラー7割+テーマカラー2割+アクセントカラー1割
この法則をまもって、インテリアカラーを考えてみましょう。
また施工例を参考にするのも重要です。住宅会社の施工写真を見せてもらうのもいいですが、最近ではInstagramやPinterestなどのアプリで様々な施工例を見ることができます。ぜひアプリをインストールして自分の好みのインテリアを探してみましょう。
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