こんにちは。
ブラック色の車しか所有したことがない、建築士のmakotoです。
住宅のトレンドカラーは、時代にあわせて数年ごとに変化していきます。
2021年のトレンドカラーは「ブラック」です。
これは全体にブラック色を使って「真っ黒な」マイホームを作るというのではなく、要所要所にブラックアイテムを使用して空間を引き締め、格調高いインテリアとする手法が人気になっています。
私もブラック色のアイテムが大好きです。
白い木目ドアに黒い取手。 素敵ですよね。
っていうことで、この記事では「住宅建材にこんなブラック色の部材があるのか!」というものから、昔からあるブラック色建材も合わせてご紹介します。ブラック色住宅建材を使って渋いマイホーム造りを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
電気関係部材
電気関係部材はどこの家でも必ずあります。電気関係部材とはスイッチやコンセントの事を言います。この、ホワイトカラーしか無いだろうと思っていた部材など、意外なパーツまでもブラック色が選べるのです。
電気設備関係(スイッチなど)
どこの家でも必ずあるスイッチやコンセント。
「スイッチ=ホワイト色」と思っていませんか? 実はブラック色が販売されています。
スイッチ関係の部材を製造販売しているメーカーは数社ありますが、一番メジャーなメーカーはPanasonicです。そのPanasonicの電気設備(スイッチやコンセント)にはいくつかのシリーズがあります。
そのなかで、「ソースタイル」というものがありますが、このシリーズでは「マットブラック色」がラインナップされています。
普通のスイッチからコンセント、調光スイッチまで一通りのバリエーションがありますので、家中のスイッチなど電気関係部材をブラック色で統一することができます。(※細かいパーツがない場合もあります)
ダウンライトやスポットライト
スイッチ類をブラック色に揃えたら、照明器具もブラック色にしたいものです。
オシャレなインテリアを作るために欠かせないダウンライトもブラック色を選択しましょう。ブラック色のダウンライトは、それほど種類が多くありませんが、ほぼどのメーカーでもラインナップされています。
KOIZUMI、Panasonic、ODELIC、DAIKOなど、どのメーカーでもこのようなブラック色のダウンライトは販売されています。
換気扇のフード
ブラック色を採用したい部材はインテリアだけではありません。濃い色の外壁を採用する場合は、外回りにある細かいパーツにも気を使いましょう。
少しマニアックなパーツですが、どこの家でも必ずある換気扇のフード。
フードとは換気扇の出口のキャップ部材のことですが、これにもブラック色があります。
様々なメーカーから発売されていますが、オススメなのは「更科製作所」というメーカーです。一般的な丸型からモダンスタイルに似合う角型までラインナップされています。
電気のメーターボックス
これまたマニアックな部材です。こんなところにもブラック色を使えば完成度は高まりますね。
オススメはPanasonicのWHMボックス(電力量計カボックス)です。ブラック色が似合う四角いデザインがモダン住宅をより一層引き立たせてくれます。
窓まわり部材
窓はインテリアにとって重要です。
窓のカラーで室内の雰囲気も大きく変わり、ここにブラックカラーを使えばピリッとブラック色が空間を引き締めてくれ、メリハリの効いたインテリアを作ることができます。
サッシ
アルミサッシ(LIXILで言えばデュオPG)ではサッシ色がそのままインテリアカラーになりますから、サッシ色によってインテリアカラーは自然と決まってしまいます。
しかし、最近の住宅サッシの主流であるアルミ樹脂複合サッシでは外観と内観の色の組み合わせを選べますから、ブラックインテリアを作る為にこれを利用しない手はありません。
しかし、注意が必要です。メーカーによっては外観と内観の色の組み合わせが限定されるものがあります。
その点、LIXILのサーモスⅡ-Hではサッシカラーにとらわれず、内観色にブラックを選択することができます。
LIXIL サーモスⅡ-Hカタログより引用
窓枠
窓枠とは、サッシの内側に取り付ける木製の枠材の部分をいいます。
一般的にはウッドカラーやホワイトが多いでしょう。
しかし、ブラックインテリアを極めるならば、この窓枠部材にもブラックを使いたいところです。
この窓枠にブラック色のラインナップがあるのは「EIDAI」です。
EIDAI スキスムTシリーズカタログより引用
EIDAIのインテリア建材であるスキスムS・Tシリーズでは、窓枠だけでなく巾木や周り縁もブラック色(色名はマットブラック色)を選ぶことができます。
ブラインド
窓だけでなく、その手前にあるカーテンやブラインドも重要です。せっかくサッシがブラックなのに手前にあるものが他の色では台無しです。
カーテンは豊富な色がありますから、好きなブラック色の生地を選べばいいでしょうがブラインドとなると、意外に選択肢は少ないです。
ブラインドでブラック色があるのは「タチカワブラインド」です。
住宅設備部材
ブラックインテリアづくりには、キッチンなどの住宅設備機器の存在を忘れてはいけません。
特にキッチンはリビング・ダイニングにつながったプランとすることも多いですし、キッチンはその大きさからインテリア空間に占める存在は大きいものです。
では、キッチンでブラック色を選択できるパーツとメーカーをご紹介します。
キッチンの扉
ブラックカラーの扉をラインナップしているのは探してみるとあまりありません。
一般グレードのキッチンでは「本物のブラック」があまりありません。※本物のブラックとは木目などの柄がない純粋な黒色のこと
ブラック色でも木目調だったり、なんとなくグレー色だったりでいまいち本物のブラックではないものが多い。
- クリナップ ステディア クラス5 「スエードチャコール」(本当のブラックではないグレー?)
- トクラス Bb 「カームブラック色」(木目カラー)
- LIXIL アレスタ 「ジェットブラック色」(これは純粋なブラック色)
- Panasonic リビングステーションVスタイル VP20シリーズ 「アルベロブラック」(木目?)
- タカラスタンダード トレーシア グループ2 「ブラック」
上記の中で本当の「ブラック」と呼べるものはLIXILとタカラスタンダードくらいでしょうか。
対して、各メーカーの高級キッチンには「ブラック」がありますね。
- トクラス ベリー 「マットフィニッシュ 黒炭」
- クリナップ セントロ クラス2 「ルミナスノワール」
- Panasonic Lクラスキッチン グレード80 「単色ブラック」
キッチン天板
人造大理石の天板であればブラック色が選べる場合があります。
最近のブラック人気に対応するため、各メーカーがブラック色の天板をラインナップに取り揃えてきています。
オススメは、トクラスのブラック天板。それほど高い金額でないけど、高品質なブラック天板が選べます。
住宅設備の細かいパーツ
ユニットバスの棚なども、ブラック色が選べます。
細かい住宅建材
階段や棚などの細かいパーツ部にもブラック色があります。
階段の手摺
手摺っていうと普通の木目カラーを思い浮かべますが、ちゃんとしたブラックカラーもあります。
LIXILの階段手すりでは、ブラック色でさらにフラット形状のものがあります。モダンインテリアにはぴったりですね。
可動棚の金具
棚板ではなく、その棚板を支える金具もブラック色があります。
WOODONE 収納カタログより引用
ブラック色の金具を販売しているメーカーは、WOOONEや南海プライウッドなどです。ブラックカラーの金具は木目カラーの棚板との相性も抜群ですね。
こんなものまでブラック色に
最後に、ブラック色を選べる意外な部材をご紹介します。
まずは、商品的にある意味どうなんだろう?と思ってしまうものですが、LIXILのトイレ「サティス」にはブラックカラーがあります。
LIXIL サティスカタログより引用
こんなトイレで、う○こをしたらどういう感じなんだろう?って想像してしまうのは私だけでしょうか?
次に、一般的に緑色を想像する「畳」にもブラックがあります。
ブラックカラーの畳を販売しているのはダイケンです。
日本古来の畳という文化に、近代的なブラックという色を合わせた感じですね。畳コーナーとかにいいのではないでしょうか?
最後は、本当の真っ黒な色ではないけれどむちゃくちゃかっこいいアイテムです。
それは、三協アルミのウッドデッキ「ラステラ」にあるブラックマーブル柄の黒いウッドデッキです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
住宅全体をブラック色にしてしまうと陰湿な雰囲気になってしまいますが、ちょこっとした部材にブラックカラーを持ってくると引き締まって見えると思います。
空間全体がぼんやりしたイメージになってしまうのを回避したい場合などにはブラック部材はとても有効です。
今回ご紹介したブラック色の部材を採用して、あなたの「渋いマイホーム造り」に役立ててみてください。
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