家造りの工程記録 地盤

新築住宅の基礎工事着工前には地盤調査をします。地盤関係はスキルが必要です。

このブログ記事は、建築士が携わるリアル現場の家造り工程記録を書き続ける記事です。このブログ記事(終了予定4月?)を読み続けることによって、木造注文住宅がどのように出来上がっていくのかが分かります。
住宅を建てるお客様が普段見ることはない画像も掲載し、その場面に合わせた解説(建築士のウンチクや建材選びのポイントなど)も書いています。よって自分の家造りで失敗しない為のチェック項目としても使えますよ。

今日は日曜日ですので、現場作業はしておりません。よって前回の記事で書いたとおり「地盤」について書きます。

今、私のブログ上で連載レポートしている現場は基礎工事中です。この基礎工事を行う前には「地盤調査」というものを必ず行います。硬い地面なのか、柔らかい地面なのかを調査するものです。この調査結果で軟弱地盤とわかった場合には地盤改良工事というものが発生します。

事案調査の光景
地盤調査の光景

地盤改良工事の費用は馬鹿にならず、何十万円から何百万円までかかってしまうこともあります。しかし、住み始めてから家が傾いてしまっては大変なことであり、その不同沈下を治すとなるとまた更に何百万円という金額が発生してしまいます。

では、今回の記事は「地盤」についてものすごく簡単に書きます(というのは、地盤というものは長年の経験から蓄積されたスキルが重要だからです。私は建築士ですが地盤の専門家ではありません。よって下手なことは書けませんので、実際のお客様にお話している程度の記事内容となります)

より詳しく知りたい方はジャパンホームシールドのホームページを御覧ください。

地盤が弱いとどのようなリスクがあるのか?

家自体の重量はかなりあります。概算ですが建築面積16坪程度の木造2階建ての重量は約30トンにも達します。当然これだけの重量を支える地盤がなければ、家が傾いたり不同沈下を起こしたりします。

では、実際に家が傾くとどのような事が起こるのでしょうか?

まずドアや窓の開閉に支障をきたします。窓が開けづらい、妙に固くなったなんてときは危険信号です。その後は外壁にヒビが入りだし、部屋の中に立っているだけで床の傾斜もわかるくらい斜めになってしまうこともあります。

こうなると住んでいる人の健康状態にも悪影響が出だします。目まいや体調不良といったものが出てきます。

私も、過去にものすごく傾斜してしまったお客様の家を訪問したことがありますが、その家で1時間程度打ち合わせしただけでも、なんか頭がフラフラした記憶があります。(結局、このお客様の家は土台から持ち上げ、沈下を矯正する工事を行いました)不同沈下した家では、これがずっと続くと思うとぞぉっとします。

なぜ不同沈下が起きるのか?

一つの土地の中でも、地盤が硬いところと柔らかい部分が混在するときがあります。また家の重量は必ずしも均一ではありません。そうすると、柔らかい地盤の方へ向かって下がったり、家の重量が重いほうへ向かって傾くといった事が発生します。

あと、分譲地などにある盛土の転圧不足が原因で沈下する場合もあります。もともと傾斜であった土地を造成し平らにした土地などでは要注意です。

軟弱な地盤ではたくさんの水分が含まれている可能性があります

おおむね硬い地盤では岩石や砂礫を含んでいます。しかし軟弱な地盤では粘土やゆるい砂質が含まれていて、これら軟弱な地盤というのは昔は沼だったり池だったりして多くの水分が含まれていることがあります。これらは地名でもなんとなくわかったりするものです。「○○沼」や「〇〇島」なんて地名は昔に沼や湖あるいは河川があった可能性が高いですね。

で、この軟弱な地盤であった場合には地盤改良工事を行いますが、工法により費用は大きく異なり、また地盤の強さと支持地盤の深さによっても工法は異なります。

あなたの住所を入力するだけで自身・液状化・浸水などリスクがわかるジャパンホームシールドのホームページはこちらをどうぞ。

代表的な地盤改良工事の工法

地盤改良工事の風景
地盤改良工事の風景

何種類もある地盤改良工事の工法ですが、代表的な工法としては「表層地盤改良工事」や「柱状地盤改良工事」「小口径鋼管杭工事」などがあります。

表層地盤改良工事は比較的に軟弱地盤が浅い場合に行う工事です。簡単に言えば土とセメント固化材を混ぜて強制的に硬い地盤にする工事です。

柱状地盤改良工事とは、セメントミルクと呼ばれる固化材と土を混ぜながら地中に柱状のものをつくって家を支える工法です。

小口径鋼管杭工事とは、鋼管杭を実際に地面の中へ打ち込み、その鋼管杭で家を支える工法です。

その他にも環境に優しい木製杭で施工する工法もあります。

地盤関係の工事は長年のスキルが必要です

地盤調査でも実際に地盤を改良することでも、精度の高いデーターを分析するスキルが必要です。

例えば長年の落ち葉などが堆積したような腐植土ではセメントミルクを撹拌して行う柱状地盤改良は適さない場合もあります。しかし近年ではそれらのデメリットを克服した工法もあり、詳細な土質データーを読むスキルが重要となるわけです。

一般的には表層地盤改良工事はコストが安い傾向にあり、鋼管杭工事は特別な機械が必要なこともありコストは高い傾向にあります。

コストが気になるからと言って安い工法でお願いしても、結果的に高くついてしまうこともありますから、その工法の判断はお客様がするべきではありません。あなたの地元で長年地盤関係の仕事をしている専門業者に依頼するのがいいでしょう。


次の記事では「砕石」について解説します。

お客様
お客様

なんですか?「砕石」って?

と思う方、次回の記事「砕石とは?」も必見ですよ。

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