木造住宅の工程 フローリング施工 高機能フローリングがオススメですよ

フローリング施工 
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こんにちは。毎日頭を悩ます建築士のmakotoです。

建築中の木造住宅で、いよいよフローリング施工に入ります。フローリングつまり「床」を張り出します。今までは住宅の骨組みの部分の施工を進めて来ましたが、床を張る段階からは住宅の内装を作り出す工程に入ります。

徐々に住宅の「お化粧」の部分を施工していきますから、お施主様にとってもよりご自分の家の実感が湧き出す頃ではないでしょうか?

では、フローリング施工現場を覗いてみましょう。

目次

フローリングは合板の上に張り付ける方法が現代のスタンダードです

昔の木造住宅では、根太と言われる木材の上にフローリングを張り付ける方法が主流でした。

こんなふうに規則正しく並べられた根太の上に張る感じです。

根太組み

根太組みされた床下地材

しかし、最近の木造住宅ではほとんどがフローリングの下地として合板を施工し、その上にフローリングを施工します。

こんな風に床全体に合板を施工し、その上にフローリングを張っていく感じです。

床合板を施工した状態

床合板を施工した状態

この物件では、床合板の厚さは24mmあります。このような厚い合板を張って床下地を作る方法を「剛床(ごうしょう)」と言います。壁に合板を打ち付けて家全体を箱のようにするのと同じように、床にも合板を打ち付けて、ひとつの箱の底辺を作る感じですね。

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剛床と呼ばれる床を作るためには、床合板にただ釘を打ち付ければいいというものではありません。決められた長さの釘とその打ち付け間隔が要求されます。この現場では75mmのN釘を150mmピッチで打ち付けてあります。つまり、剛床で作られた床下地はただのフローリング下地ではない、家の耐震性を高める部材でもあるのです。

またこれとは逆に、剛床にしなくてただ単に12mmの厚さの床合板を下地だけの目的で打ち付ける方法もあります。この場合の床合板は「捨て合板」と呼ばれ、フローリングの下地としてだけの役目になります。

フローリングの施工と同時に養生板で保護する

では、下地の話はこれくらいにして、実際に床を張っている光景を見てみましょう。

フローリング施工途中の光景

ん?

これフローリングですか?

って思いますよね。

 

この写真はフローリングを途中まで施工した光景なんですが、お客様が選択した床の色ではない「何か」のものが緑色のテープと一緒に敷いてある光景ですね。

この「何か」の部材は、床が傷つかないように保護する目的の養生板です。このように床を張っていきながらすぐさま養生板で大切なフローリングを保護していきます。

では、この先にフローリングを張っていく状態を見てみましょう。

床に施工されたフローリング

こんな感じに順繰りフローリングを施工していきます。

また、一般的にフローリングは専用ボンド(フローリング施工用)とフロアーネイル(またはピンタッカー)を併用して張っていきます。

今回施工したフローリングは「空気を洗う」フローリング

フローリングの種類は多種多様で、ものすごい多くのメーカーからフローリング材が発売されています。

そんな多種多様なフローリングの中で、この物件のお客様に採用して頂いたフローリングは「空気を洗う」フローリングです。

製造メーカーは「イクタ」という会社です。

あまり一般的には馴染みのないメーカーかもしれませんが、建築士からみても雰囲気のいい、その家のイメージをグッと高めてくれる高性能な床材を発売している床材メーカーです。

採用したフローリングは「銘木フロアー ラスティック ウォールナット色」です。商品のサブタイトルにエアーウォッシュフローリングとあります。

エアーウォッシュ、つまり「空気を洗う」。

お客様
なんですか?「空気を洗う」ってどういうこと?

このエアーウォッシュ機能とは、ウイルス低減効果と細菌低減効果のある特殊な仕上げがされたフローリングです。

イクタのホームページにはこのように記載されています。

菌・カビ・ウィルス・VOC(シックハウスの原因物質)は床に蓄積し,小さな子供やペットに大きな影響を与えます。
ikutaでは、室内照明が当たるだけで、不快物質や不安物質を水や炭酸ガスに分解・除去する「可視光型光触媒」を、フローリング材に採用。インフルエンザウィルス、ノロウィルス※にも効果を発揮。安心・安全 ・健康な快適生活を床から支えます。

イクタホームページより引用

光触媒によってウイルス関係を低減してくれる機能で、キャッチコピーの「空気を洗う」と書いてあるのも、なるほどね!って思う商品ですね。

普通に生活して床に沈殿したウイルスを低減してくれるのですから、健康志向の方にはオススメなフローリングです。イクタの商品の中には他にもエアーウォッシュ機能がついたフローリングが他にも多数ありますから、気になった方はチェックしてみてください。

また、このフローリングですが表面の質感も一般フローリングにはない独特な雰囲気があります。

「本物が持つ、重厚でありながらも住む人を優しく包みこんでくれる雰囲気」とでも言いましょうか?

表面仕上げ材は「突き板」ですが、マットな質感です。今回採用した「ウォールナット色」は重厚な感じの中にも気品があり、今回の物件のテーマひとつである「クラシカル」にも似合っていますね。

やさしい風合いがとても気に入りました

建築士
「突板」とは、天然木を薄くスライスしたものです。
突板フローリングとはこの材料を表面仕上げ材に施した床材のことです。

このフローリング材の機能は、ウイルス低減効果だけではありません。

他にも消臭効果、耐キャスター性能、汚れにくい耐汚染性、防虫処理、ワックスフリー、と機能が盛り沢山な「高機能フローリング」です。

お部屋の雰囲気はフローリングで大きく左右されますから、デザインと色合いで選ぶのも大事ですが、このような高機能フローリングもオススメですよ。

 

 

 

 

 

 

 

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