ウッドショク発生から数ヶ月 地方住宅屋が感じる「夏以降の緊迫感!」

木造住宅業界に並々ならぬ影響を及ぼしているウッドショック。

アメリカでの木材価格が急落した現在でも、日本の木材事情が悪くなるのはこれからが本番!

今回の記事では、実際に地方の住宅屋として現場に携わる私の素直な肌感をお伝えします・・・・。

建築士makoto

マジで、ウッドショックが早く解消することを願います!!!

目次

ないものは無い!本当に無い!

実際に業界に携わっていない方と話をすると、

「そうは言ってもあるでしょ?木材なんてどこにでもあるでしょ、いくらでも」

って、今だに言われます。

でもね、本当に木材が無いんです。入ってこない。マジで無い。

昔(と言っても数ヶ月前のことですが・・・)柱に使っていたRW集成材(レッドウッド)が恋しい・・・

杉でもいいんですけど、やっぱり柔らかいんですよ、杉って。強度に問題あるか?っていうと大丈夫なんだけど、どうしたって施工に気を使う。

天井の下地材に使用する「野縁(のぶち)」は無いことはないんだけど、一本あたり600円以上もする高級材木の仲間入りです。(以前の倍の金額です)

おちおち贅沢に使うことなんてできません。

上棟時に使用する「仮スジ」も無い。

垂木などに使用していた米松のKD材(乾燥材のこと)も無い。(杉か未乾燥材なら入りますが)

間柱も無い。(樹種を指定しなければ入ってきますけど)

集成材の梁なんてまったく無い・・・・・

これ本当の話で、「部材だけ揃えばいい、樹種(木の種類)はなんでもいいからちょうだい!」って発注しているのが現実です。

夏以降はどうなるのよ!

発注したとおりに入ってこない木材と、以前に比べたらとんでもない金額になってしまった木材と格闘しながらも、なんやかんやで凌いできた春から夏にかけての期間でしたが、どうやら「夏以降がもっとやばくなる」ようです。

というのも外材先物取引で調達された高単価の木材が、8月9月10月と次々に日本に入荷してくるため、これからの木材価格が上昇するのです。

現在はWW(ホワイトウッド)集成材の柱が一本あたり3,000円台ですが、これが10月になると6,000円台になる、らしい・・・。

倍ですよ、倍の金額!

今でも馬鹿高いのに、これからまだ高騰するなんて、とてもじゃないけどやってられません。

仮に家一軒で100本の柱を使用するとして、100本✕差額3,000円=〇〇万円!(計算したくない・・・・・)

お客様になんて説明して理解してもらえばいいんだろう?

そこへ来て今度は「合板類」がやばくなってきた。合板とは簡単に言えばベニヤのことで、当然ですが木材が原料ですからいいはずがない・・

住宅では屋根の下地である野地合板に使われたり、会社によっては床の下地材にも使われている12mm厚の合板が品薄感が出ている。

それなくなったらどうするのよ?って木材業者に聞いてみたら「昔使っていた野地板を使わざるを得ないかもしれません」との回答!

「昭和時代の造り方に戻れってか!」

ある意味、今家を建てる人が可愛そうだし、そのような材料でしか家を作れないのが申し訳ない・・・。

住宅会社にとってはまさに「冬の時代」に突入か?

なんとか耐えしのいできた中小の住宅会社でも、去年の同時期に比べて受注量と完工数がかなり減っている住宅会社がありますね。

「受注しなければ話にならない」と高騰した金額を負担して受注量を稼いできた会社では、体力がもたない会社がそろそろ出始めるかもしれません。

実際に私の回りでも「あの会社やばいぞ。上棟している現場が全然ないからお金が入ってこないらしい」なんて話が聞こえていますし。

今後さらに木材価格が高騰することを考えると、全国的に、資金繰りに苦しむ住宅会社が年末にかけて急増してもおかしくはない。

住宅全体の建築費があがり、コロナで仕事もままならない状態では、いわゆる「豪華な家」を建てられるお施主様が減るのは確実でしょうから、高単価で割のいい住宅建築でなく、少ない利益率で経営しなければならないのは目に見えている。

こうなると「数」で粗利を稼がなければならないけど、満足に木材が入ってこないから「数」も稼げないという悪循環。

もう、どうなるんでしょ?

さらに追い打ちをかけるのが「半導体不足」の影響。

半導体の不足は、住宅関係では、エコキュートやエアコンはもちろん、インターホンやセンサーライトの入荷遅延になっているんですよね。

去年の春頃にはコロナの影響でトイレが入ってきませんでしたが、今年はもっとたくさんの商品が入ってこないこの状況。

もう、お手上げです!

って言わないように頑張るしかないんですけど、そうは言ってもねぇ・・・。

家づくりを考えている方は慎重に判断したほうがいいですよ。いろんな面でね。

ぶっちゃけ、一般の方ではわからない「下手な木材」で家を建てるよりも、しっかりとした材料で家を建てられる状況になるまで待つのが「吉」だと思いますよ。

そうすると、住宅屋の仕事は少なくなり・・・・。

ええい!いい加減に解消しませんかね?

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