先日、完成した物件の洗面脱衣室に「タイル柄のクロス」を採用しました。
タイル柄のクロス(壁紙)は、クロスメーカーであればどこも商品化されている人気の柄ですね。
その採用例を見ると、特に水廻りの壁へアクセントとして張るパターンがとても多いです。その理由を考えてみるとこんなイメージがあるからではないでしょうか?
- 清潔さ
- シンプルさ
- 規則正しい柄
色にもよるでしょうが、タイル柄特有の規則正しいパターンとツルッとした(クロスではツルッとしてませんが)イメージで清潔さを演出してくれます。
以前の住宅では普通にタイルを壁に張っていましたが、最近はほとんど採用されなく、それにかわって「なんちゃってタイル」が張られているのも、なんか変な感じですけど・・・ね。
まぁ、自分が納得すればいいんです、見た目がかっこよきゃいいんです。
住宅屋としてお客様と打ち合わせする私もそう思うんです、だってタイル柄ってアクセントにピッタシですものね!
本物のタイルとのコストはどれくらい違う?
タイル柄のクロス材の施工費は、おおよそ1200円/㎡~1500円/㎡くらいです。(AAクロスの場合の材工の金額)
これに対してタイルの施工費はどれくらいかご存知でしょうか?
といってもタイルというのは商品によって値段がピンきりです。
とりあえず、どこにでもある「なんでもない100角サイズ」のタイルで比較してみますが、この「なんでもない100角サイズのタイル」はホームセンターでもAmazonでも購入することができます。ホームセンターで見たことがある方は、一枚あたりでは結構安い金額で売られているのをご存知かと思います。
また、Amazonでもこんな金額で売られています。
そうなんです、一枚あたり何十円という商品です。
でもね・・・。
1㎡ではどれくらいの金額になるかというと、当然ですが100角サイズでは100枚必要になるわけですから、1㎡あたりで換算すると・・・(100角タイル一枚あたり56円として)
100枚✕56円=5,600円!
はいっ!もう材料費だけで壁紙クロス材の数倍もの金額になってしまいましたね。実際に施工するには他にも貼り付けるためのボンドや目地材なども必要になってきます。
実際に住宅会社に施工を依頼する場合は、ホームセンターなどの材料費とは異なりますけれども、材料費に施工費もプラスされ、おおよそ10,000円/㎡前後が本物のタイル張りの材工での相場でしょうね。
まぁ、高いです。安いもんじゃない。
クロスに比べるとそんなに簡単には採用できませんよね。
近寄って触らなければ問題なし!
タイルが結構お値段高いってお話をしましたが、それに比べクロス材であれば金額も安いですし、なんと言っても目地汚れなんて気にしなくていい。
目地がボロっと取れた。。。なんてことも気にしなくてもいい。
でも、質感が・・・
っていうお気持ちもわかります。確かに本物のタイルのような表面の凹凸はありませんし、タイル特有の表面の質感も表現できません。
でも、住宅屋の私が言うのもなんですが、遠くからみれば「なんちゃって」だということには気付きません!
それくらい最近のクロスの柄の表現力というのはすごいです。
クロスメーカーは「サンゲツ」「シンコール」「リリカラ」「東リ」などなどどこのメーカーでもタイル柄はありますから、自分のスタイルに合ったタイル柄を見つけてみてください。
で、「なんちゃってタイル」で自分のお気に入りの空間を演出してみるのも、大いに「あり」だと思う今日このごろです。
最近は生活用品でも食品でも、なんでも値上げ・値上げで困ってしまいますが、建築業界も同じです。
ぶっちゃけ、クロスの金額も値上がっていますが、それでもタイルよりかは安い。予算がいくらでもあるわけじゃないし、「なんちゃって」でも自分が楽しめればそれで良しじゃありませんか?、ね?
むしろクロスのほうが金額とメンテナンス性では優れていますから。
コメント