省エネ住宅へ一気に加速!?樹脂サッシの納期遅延の理由も頷けます

今日の記事は住宅関連部材の雑談です。

この記事を書いているのは2021年の10月下旬。今年の夏以降から様々な住宅建築関連部材の納期遅延が出て、この10月でもまだ解消されていません。

トイレの器具だったり、エコキュートや給湯器、照明器具や玄関の電気錠だったり・・・。私のような住宅に関わって仕事している方は、誰もが普通に入荷してこない部材にやきもきしているはずです。

すべての部材において、お施主様にもご協力いただいて早め早めの発注を心がけている今日このごろです。

しかし、そんな納期遅延なんて当たり前になりつつある住宅関連部材で、意外なモノまで納期がかかるようになってしまいました。

それは、

YKKAP の樹脂サッシ「APW」シリーズ

そうなんです!ついにサッシまで納期遅延を起こしやがりました・・・。

いい加減にしてくれよ・・・と思いますね。

でもね、このサッシの納期遅延の理由は他とはちょっと事情が異なります。

照明器具や給湯器が納期遅延を起こしている理由は、半導体不足などが影響して製品が組み上がらないというのが納期遅延の理由です。

でも、この樹脂サッシが入荷しない理由は、ただ単に「発注が増えて出荷が間に合わない」という原因なんです。なんで?って思いませんか?

今回はその理由を解説しますが、これから家を建てようとしている方も時代遅れにならないために参考にしたほうがいいですよ。

目次

まずはサッシの種類と性能をサクッと解説します

一般的なサッシはアルミ製です。数年前からはこのアルミを外側に採用し、内側には樹脂を採用した「アルミ樹脂複合サッシ」というものが一般的になりました。

商品名で言うと、LIXILのサーモスⅡーHなどに代表されるサーモスシリーズやYKKの商品ではエピソードシリーズなどが当てはまります。三協アルミのアルジオもアルミ樹脂複合サッシですね。

「なぜアルミと樹脂を組み合わせるのか?」というと熱伝導率の違いのためです。

なんとなく想像がつくかと思いますが、金属よりもプラスチックのような樹脂材のほうが熱は伝わりづらいですよね。これを家に当てはめると、家の外気温がサッシを通じて室内に影響するのを極力少なくすれば室内は快適な環境に近づくということになります。

つまりその熱が伝わるサッシ部分に、熱を通しづらい樹脂を使えば外気温の影響が少なく快適な室内が作れるというわけです。

そして、外も内側も樹脂で作られているサッシがYKKAPの樹脂サッシ「APWシリーズ」と言うわけです。

もう分かるでしょうが、オール樹脂でできているAPWのサッシ性能は抜群です。

APWの最高峰であるAPW430サッシの熱貫流率は0.91W/(㎡/K)です。おなじYKKAPのアルミ樹脂複合サッシであるエピソードネオの熱貫流率は2.33です。

エピソードネオの2.33という数字も決して悪い数字ではありませんが、APW430の数字は飛び抜けて高性能です。

出典:YKKAP APW430カタログより

省エネへの関心の高まり

今年の4月から住宅の省エネ性能の説明義務化がスタートしました。

当然ですが建築士である私もお施主様に性能を説明しているわけですが、誰だって自分の家の省エネ性能を説明されれば高い性能がある家に住みたくなりますよね。省エネ性能が高ければ誰でもわかるくらい快適ですし、冷暖房にかかる光熱費だって安くなる。

その省エネ性能を高めるためには断熱材ももちろん重要ですがサッシも重要な部材であり、家の性能を向上するためにより高性能なサッシに関心が高まっています。

でも高性能サッシって値段も高いですよね?って思うでしょうが、確かに金額は高くなります。

でもよく考えてみてください。

その家にあなたは何年住みますか?

たった10年でリフォームしますか?なんか寒い家だな?と思って内窓を取り付けますか?

きっとやりませんよね。

しかも後から家の省エネ性能を上げるというのはなかなか難しいものであり、それなりにコストが掛かります。

それだったら新築時から性能の高い部材を使っておいたほうが、その家での一生にかかるコストは明らかに安く済みます。

くどいですが、サッシなんてそう簡単にリフォームしませんよね。二重窓なんて開閉が面倒くさいし。

ということで、性能が無茶苦茶高い樹脂サッシへの関心が高まっているというのは必然でもあります。

断熱材も大切だけどサッシ性能を上げたほうが手っ取り早い

YKKAPさんのAPWのカタログにこんな画像が掲載されています。

出典:YKKAP APW330カタログより

アルミサッシとアルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシのサーモグラフィカメラの画像です。

サッシ(ガラス)の違いによって窓の部分の温度は大きく違いますよね。ということは窓からの熱の影響は大きいということがわかります。

サッシが違うだけでこんなにも大きく変化するんです。

YKKAPのショールームには、この「サッシの違いによる変化」を体感できるスペースがあります。東京の品川にあるショールームに行ったことがありますが、体感すると本当によくわかります。サッシを変えるだけでこんなにも快適度が違うんだな!ってね。

私は本業である住宅建築業務において、検討しているお客様にはこのように説明します。

建築士makoto

家の断熱性能を高めるには、壁の断熱材ももちろん大切です。
しかし家をすっぽり覆う断熱材は使用する量も多いです。ゆえに超高性能な断熱材を採用するとバカ高いコストになりますが、まぁまぁいい断熱材を採用してその分窓の性能を高める方にコストをかけたほうが金額が安いですし、明らかに体感できるくらいに性能は向上しますよ。

どうですか?

そう簡単にリフォームできないサッシですし、二重に開けなければならない内窓をつけるくらいなら初めから超高性能な樹脂サッシを採用したくなりませんか?

新築時から超快適な生活になるんですよ。

ということで、YKKAPのAPWが3ヶ月の納期になってしまった理由もうなずけますね。

ただ、樹脂サッシのデメリットもあります。アルミサッシに比べ明らかに開閉に要する力は必要になる。

つまり、重たい。

さらにトリプルガラスを採用するとその重さはもっと増します。

まぁ、室内が快適だからそもそも「窓を開けない」かもしれませんがね。

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