マイホームの外観をいかにおしゃれにするか?悩まれている方も多いでしょう。
「あの外壁はどうだろう?屋根の形は?壁に飾りをつけてみたい!」
って、日夜カタログとにらめっこしている人も多いでしょう。でも、おしゃれな外観を考えている時に、どこの家でも必ずある「ある部材」を皆さん考えていません。
そうなんです。「雨樋」を忘れていませんか? ただ雨樋の色を選ぶだけでは「おしゃれな外観」を極めることはできません。
雨樋は地味な部材ですけど、家のテーマにあった商品を選べばさらに統一感のある外観を造ることができるんです。
この記事では「テーマごとにあわせたおすすめな雨樋」、「雨樋の部材について」をご紹介しますので、おしゃれな外観造りの検討内容に「雨樋」もぜひ入れてみてください。
地味な雨樋ですが、種類は豊富です
雨樋は地味な部材ですが、多数のメーカーから様々な種類が発売されています。
- パナソニック
- 積水化学工業
- タニタハウジング
- タキロンシーアイ など
製造メーカーは他にもありますが、住宅に使用される雨樋はほとんどこれらの主要メーカーの製品でしょう。
その中でも種類の豊富さとデザインの良さで定評のあり、オススメしたいメーカーは「パナソニック」です。パナソニックの軒樋は、芯にあるスチール(金属)を樹脂で覆い、大雨や台風などへの耐久性を高めた特徴があります。
電気製品のイメージが強いパナソニックですが、パナソニックらしい現代風デザインが特徴の雨樋メーカーです。これが住宅のプロも好んで採用する要因です。
パナソニックの雨樋
パナソニックだけで10種類以上の雨樋があります。ここでは代表的な雨樋をご紹介します。
超モダンな住宅にオススメ! アーキ・スペック・トイ
スッキリとした軒先を演出できる雨樋が「アーキ・スペック・トイ」です。モダンな住宅で「雨樋の存在すら消してしまいたい外観」にぴったりです。
前回の記事でご紹介しました「ガレージハウス」などにぜひ採用したい雨樋です。色は3色しかありませんが、屋根の色などに合わせて選べばしっくりするでしょう。
オーソドックスな外観にもオススメ! メタリック調軒とい サーフェスケアFS-I
雨樋って黒や白、茶色などの一般的な色ばかりじゃないんです。このメタリック調の雨樋なら、他にはないシャープで高級感の漂う雰囲気を演出してくれます。
また、似合うのはモダンな住宅ばかりじゃありません。オーソドックスなデザインの住宅でも、高級感のある雨樋デザインが家全体のグレードをワンランクアップしてくれます。
洋風住宅にオススメ! グランスケア PGR60
洋風住宅ではモールなどの外観装飾材で変化をつけるパターンも多いでしょう。その外観モール材を彷彿とさせる段々になった横ラインが特徴の雨樋です。
縦方向にボリュームがあるため、屋根先に豪華さを求める洋風住宅にぴったりですね。
他にこんな商品も!
軒先の樋からなにやら棒が地面までつながっていますよね。ここに雨が伝わって流れる仕組みの縦樋です。たて樋を設置するいい場所がない場合や、わざとこの商品を使用して雨が流れる波紋を楽しむのもありですね。
他にもたくさんの雨樋商品がありますから、気になった方はパナソニックのホームページをチェックしてみてください。
商品名 | 特徴 | カラーバリエーション | おすすめする住宅 |
---|---|---|---|
アーキ・スペック・トイ | 屋根との一体感 | 3色 | 建築美を追求する建物 |
サーフェスケア FS−Ⅱ メタリック調 | メタリック調カラーで他にはない高級感 | 1色 | シンプルモダン住宅 |
カク | 真四角なシンプルな形状 マット感 | 4色 | シンプルを極めたい住宅 (ノイズレス) |
ファインスケア NF−1 | オーソドックスでありながらもチープに見えない見た目 | 6色 | どんな家でもOK |
グランスケア PGR60 | ボーダーに似合う2重ライン | 6色 | 洋風住宅 |
シビルスケア PC50 | ロングセラーの定番雨樋 | 6色 | 予算に厳しい住宅 |
パラスケア U105 | 特徴が無いことが特徴の普通な雨樋 | 6色 | ローコスト住宅 |
アイアン丸 | シンプルな半円形状 | 6色 | 和風住宅 |
雨樋の各パーツを知って、おしゃれな外観にまとめよう
おそらくですが、一般の方は雨樋なんて部材をまじまじ見たことなんて無いですよね?
しかし、おおまかでも雨樋の構成パーツがどうなっているかを知っていれば、デザインを考えるときに役に立つはずです。
軒樋
軒樋とは、屋根の先端部に取り付ける、屋根から流れてきた雨を受け止める部材です。昭和時代の雨樋では小ぶりな計上のものが一般的でしたが、昨今の雨樋は大型化し、ゲリラ豪雨などの大雨時でも余裕をもって雨を受け止めてくれます。
また芯にスチール材を入れることにより、経年変化による反りなどを長期間に渡って防いでくれる工夫もなされています。
たて樋
軒樋から地面まで雨を伝わらせる部材が「たて樋」です。種類はそれほど多くありませんが、一般住宅では丸形のものか角型のものの、どちらかを採用することがほとんどです。
取り付け部材
今どきの軒樋を取り付ける金具はポリカーボネート製です。高強度で耐寒性に優れた部材で大雨や強風でもたわまない工夫がなされています。
また軒樋とたて樋を接合するパーツも見た目に優れた部材が揃っています。スッキリシンプルなデザインになるエルボであったり、設置場所にあわせて自由にまわるエルボなど、以前の雨樋部材に比施工性のみならず、デザイン性にもこだわった部材があります。
「雨樋を付けない」これはありなの?
「雨が降った時にしか雨樋の意味は無いし、そもそも屋根以外のところって雨が降っているんだから雨樋が無くたっていいんじゃない?」って思う人もいますよね。
でも、長い期間で考えた時に「雨樋」って重要な役目を果たしているんです。
屋根で受ける雨の量はかなりのものになります。バケツどころの騒ぎじゃないくらいに大量の水が屋根から落ちています。この大量の水がたとえ雫で落ちるとしても、落ちた雫があたるところ(地面のコンクリート面など)では必ず数年後に掘れてきます。
また住宅の家の周りに置いてあるモノって結構たくさんありますよね。エアコンの室外機や物置、きれいな花があるプランターや植木など、どれも傷になってしまったら悲しいものばかりです。
また、最近の住宅では軒先が短いパターンがとても多い。軒先が短いと降雨時に風があれば簡単に壁面方向まで雨水が飛ばされます。自然の雨だけならまだしも屋根から落ちてくる大量の水までもが外壁に当たり続けていると、外壁面の汚れや苔などの発生という思わぬトラブルに繋がりかねません。
このように「屋根から落ちた雫からモノを保護する」、「外壁面に降りかかる雨を極力少なくする」という意味でも雨樋は重要な役目を果たしているんですよ。
どうしても雨樋を付けたくない方は、「軒の出寸法を60cm以上にする」ことと、「雫が落ちる地面には砂利を敷く」ことをオススメします。
また2階の屋根のような高い場所では、近隣の方への配慮も忘れてはいけません。
周りに林があり、落ち葉で雨樋が詰まるのが心配という方は「落葉除けネット」を取り付けることをオススメします。
雨水を有効利用するこんな商品もオススメですよ。
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