自分の好きな「ボウル」とおしゃれな「水栓金具」を既製品にはない「カウンター」に組み合わせて造る「造作洗面台」。
既製品にはないオリジナルな洗面台が、オシャレさを求めるあらゆる世代に人気です。
あなたの家にもこんなに素敵な洗面台があれば歯磨きも楽しくなりますよね。
でも造作洗面台って既製品のような完成形のカタログや、商品を直に見て触って確認することができないから、なんとなくハードルが高いと思っていませんか?
- ボウルと水栓金具、どういう組み合わせがいいのかわからない
- おしゃれな組み合わせにしたいけど使いにくいのも・・・
- デメリットってある?
この記事ではそんなあなたのために造作洗面台のイロハを教えます。
ぜひ、あなたオリジナルの洗面台造りの参考にしてみてください。
造作洗面台のメリット・デメリット
造作洗面台を採用する前に知っておきたいメリットとデメリット。それぞれをしっかり理解しておくことで、未然に失敗を防ぐことができますよ。
最大のメリットはオリジナリティがあるデザインが作れることですね。
- 誰にも似ていないオリジナリティ
- 自分の使い勝手に合わせてカスタマイズできる
- 将来、パーツごとの交換をすることができるかも?
デメリットは完成した実物を事前に確認することができないコト。故に失敗する方が多いんですよね。
- パーツ選びを間違えると、ものすごく使いにくい物になる
- 既製品と比較して割高なコスト
- デザインを優先すると、使い勝手は若干犠牲にならざるをえない
造作洗面台を構成するパーツ
造作洗面台を構成するパーツは、大きく分けて5個あります。これらのパーツを組み合わせて、現場の大工さんや水道屋さんが、あなたの要望に合わせて造っていくのが造作洗面台です。
- ボウル
- 水栓金具
- カウンター
- 止水栓
- 排水トラップ
- 排水目皿
ボウル
ボウルは水を受ける「受け皿」のことですね。角型のタイプから丸型のタイプ、メーカーによってはとんでもない形状をしたボウルまで商品としてあります。
また「カウンターの上に置くタイプ」と「カウンターに埋め込むタイプ」の2種類がありますね。
水栓金具
お水がでてくる部品を水栓金具と言います。水だけしか出ないタイプは「単水栓」、水とお湯の両方出すタイプは「混合栓」と言います。
様々なデザインのものがあり、中には明らかに「ウケ狙い」の形状をした水栓なんて物もあります。あと、非接触で吐水できる自動水栓なんてのも人気がありますね。
止水栓
水栓金具の下辺りにある、元栓みたいなモノが止水栓です。
単水栓では1個の止水栓ですが、混合栓の場合は水とお湯用の2個あることになります。カウンターの下にありますから、それほど目立つものじゃないけどオープンカウンタータイプの造作洗面台の場合は、チラッと見える止水栓がオシャレのワンポイントになったりしますね。
排水トラップ
カウンターの下にある、排水が流れていく管のことを排水トラップと言います。
その形状から「Sトラップ」というものと「Pトラップ」というもに区別され、それぞれグニャと曲がった部分に排水が溜まることによって排水管内の臭気がボウルまで上がってこない仕組みになっています。また床方向に排水管を施工する場合は「Sトラップ」、壁方向に排水管を施工する場合は「Pトラップ」が使われます。
カウンターの下のトラップは自由がききますけど、床や壁の中の排水管は構造躯体や配管ルートによってできるできないがあるから、詳しくは施工する住宅会社さんに聞いてみてください。止水栓同様、オープンカウンターでチラッと見える排水トラップがオシャレさのワンポイントになったりもしますね。
造作洗面台を考える上でのポイント
自分の好きなパーツを組み合わせて造る「造作洗面台」では、高さや幅、さらには奥行き寸法なんてのもしっかり考えておかないと後で後悔することになります。
失敗しない造作洗面台を考える上でおさえておきたいポイントはコチラです。
- 使用用途
- デザイン
- 高さ
- 幅
- 奥行き
- 小物を置くスペース
- デザイン
使用用途
「使ってなんぼ」の洗面台です。まずは考えられる「使用用途」をしっかり決めましょう。
その使用用途によって後述する様々な寸法が変わってきますからね。
手洗いにしか使わないのか?顔を洗ったりドライヤーを使うこともあるのか?あるいは、実用性を考えて雑巾が洗える場所にしたいのか?といった用途がありますね。
デザイン
自分が求めるデザインがどういうものか?じっくり考えましょう。
といってもどんな組み合わせデザインがあるのか?わからないのが実情でしょうね。そんなときは後述するPinterestやInstagramで検索してみるのがおすすめです。
数え切れないくらいにある施工事例を見て、素敵っ!と思うものを画像として保存しておきましょう。
高さ
使いやすい高さは人それぞれでしょうけど、一般的にはボウルの上端が床から80cm前後がおすすめです。
高さ(深さ)があるボウルをカウンターの上に置く場合は、ボウルの高さ分下げてカウンターを設置しないと、とんでもなく高くて使いづらくなります。
逆にカウンターにボウルを埋め込んで設置する場合は、カウンター設置高さも80cm前後くらいにしておかないと低すぎて使いにくい洗面台になってしまうことも。
ボウルの上端が80cmを目安になるように、ボウルの形状に合わせてカウンターの高さを決めましょう。ここにテキストを入力
幅
使用用途によって、ボウルとカウンターの幅は決まります。
歯磨き程度の用途しか無いのであれば40cm前後の幅のボウルでも問題ありません。でも顔も洗ったり、ちょっとした雑巾などを洗う用途も考慮したい場合は50cm以上の幅のあるボウルが適しています。手を洗う用途しか無いのであれば、30cmくらいの小さいボウルでも問題ないですね。
ボウル横の位置に水栓金具をカウンターに取り付ける場合は、ボウル+水栓金具の大きさまで考慮して設置場所全体の幅も考慮しましょう。
奥行き
設置するカウンターに対して、あまりにも奥にボウルがあると、お腹がカウンターにつっかかかって使いづらいです。
またボウルの後ろに水栓を設置する場合は、幅と同様に「ボウル+水栓金具」の奥行きを考慮してカウンターの奥行きを決めましょう。
ボウル周辺に置くものがあるか?
歯磨きの用途に使うのであれば、ボウル周辺に歯ブラシやコップなどを置くスペースが必要です。
顔を洗う用途であれば、タオルやソープ、壁面には鏡なんてのも考えられますね。場合によってはドライヤーみたいな家電を置く場合はコンセントとかも必要です。あと照明も必要ですね。
そういった「置かなければならない小物」もしっかり考えて、幅や奥行きを決めましょう。
壁にニッチを作り、小物を置くスペースとして活用するのも有効です
施工事例を参考に自分の好きなイメージをつかもう
一つ一つのパーツごとに選んでいくと統一感のない造作洗面台になってしまうこともあります。
やっぱり手っ取り早いのは、施工事例を見て自分が「素敵!」「こんな洗面台が欲しい!」って思うのを見つけるのがいいです。
下記はPinterestにある造作洗面台の施工事例。
こういう画像を見ていけば、きっと欲しくなる洗面台が見つかるはずです。
その気に入った施工事例を参考にしてデザインを練っていくのがオススメです。
細かい寸法は一般の人には難しいこともありますから、住宅会社さんなどにその画像をみせて「こんなの造りたいんですけど」と依頼すれば、的確なアドバイスをしてくれるはずです。
自分で構成パーツを検討するなら
ボウルや水栓金具、止水栓なども自分で構成を考えてみたい方は「カクダイ」のホームページにある「自動作図システム KAKUZO」がオススメ。
組み合わせたい商品と仕様を選んでいくだけで、セット図面とプランシートまで作れてしまうスグレモノ。
無料で24時間いつでもサクッと簡単に作れちゃいます。プロである私も使わせてもらってます。
カクダイの製品にも、オシャレな商品がいっぱいありますから、造作洗面台を考えている人にはオススメなメーカーです。
造作洗面台は施主支給もアリ?
「施主支給」とは住宅会社さんに材料をオーダーするのではなく、材料はお施主さんが自分で購入して、施工は住宅会社さんに依頼することを言います。
実は、造作洗面台を作りたいときは施主支給がオススメだったりします。
なぜなら、住宅会社さんはメーカー系の商品しか取り扱っていない場合がほとんどですけど、オシャレな他の人とは違うパーツって、ネット通販のサイトにたくさんあるからです。
下記にオススメなネット通販サイトを載せておきますので、コチラから商品を購入すれば、よりあなたオリジナルの造作洗面台ができますね。
パーツを購入する場合にオススメな商品販売サイトは「HomeZakka」。
いろんな種類のボウルから水栓金具、両方セットになった商品までいっぱいありますから一度覗いてみてください。
アカウントを作成すると1000円割引クーポンが付いてきますから、誰でもお得に購入できちゃいます。
きっと「こんなボウル、どこで買ったの?」なんてお友達に言われるコト間違いなし!?
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