どうも、こんちには。ギックリ腰は治ったけど、今度は肩こりが酷い建築士のmakotoです。
住宅に使用する建材や設備機器は、毎年の春前後に発表されるパターンが多いです。今年もそのパターンにもれず、各メーカーから新商品発表の案内が来ました。
いくつかあるのですが、メーカーさんがまだホームページに掲載していないものを私が勝手に発表することはできませんので、すでにホームページに掲載されている商品で、私が気になったものをご紹介します。
今回は三協アルミのフェンスです。
三協アルミというメーカー
「三協アルミ」というメーカーはご存知でしょうか?
ホームページはこちらから↓
「LIXIL(リクシル)」や「YKK ap」というメーカーは、テレビCMも流していますから一般の方でもチラっとは聞いたことがあるかと思います。これらアルミ建材(簡単に言えばサッシなど)を製造しているメーカーのひとつが「三協アルミ」というメーカーです。
このメーカーはCMなどをほとんどしていませんので、一般の方では聞いたことがないメーカーかもしれません。
LIXILやYKK apなどのメーカーの商品も素晴らしいものがたくさんありますが、この三協アルミの製品にも魅力的なものがいっぱいあります。また他のメーカーにはない特徴をもたせた製品を作っていると私は思います。
耐風圧性能がありながらお手入れもしやすいサッシです。
引き違い窓の全面網戸も面白い特徴です。
三協アルミはサッシやカーポート、あるいは内装建材なども販売していますけど、どの製品にも一言で言えば「質実剛健」という言葉がしっくりくるかもしれません。
三協アルミさんには失礼ですが。デザイン的には他メーカーさんのほうが比較的におしゃれな物が多いです(三協アルミさんにもおしゃれなものが全く無いわけではありません)。しかし、強度とかメンテンス性などにこだわりをもった製品が多いように私は思います。
そんな質実剛健な商品を、三協アルミさんは今年も発表してくれました。
主力フェンスの「カムフィ」シリーズがモデルチェンジ
今までの三協アルミさんの主力フェンス商品は、「カムフィ」シリーズでした。
縦格子から横格子などのデザインはもちろんですが、パネルデザインのものまで、だいたい考えられるデザインは一通り揃えた主力フェンスシリーズです。
今回は、この長年販売されてきた「カムフィ」シリーズが廃盤となり、新しく「レジリア」という商品に切り替わります。
今までのカムフィシリーズでも、大きな不満は特になかったのですが、今回のレジリアシリーズでは、プロが気になっていた(言ってみれば一般の方はどうでもいいかもしれない)部分を解消した製品となっています。
フェンス一枚の幅を「2,000mm」ぴったりに変更
は? だから?
って感じな変更ポイントですが、実は一般の方にもうれしい変更ポイントです。
突然ですが、問題です。
答え 2メートル!
ある意味あってますが、実は不正解でもあります。
今までのカムフィフェンスの横幅は、実は1,973mmという中途半端な寸法だったんです。2メートルからわずかに小さい。(商品によっては2,000mmのものもありました)
でもって、フェンスというのはブロックなどの上に設置される場合がほとんどですよね。
そのブロックの横幅はというと、400mm(イレギュラーなものもあります)。400mmのきりのいい寸法のブロックを並べても、その上に施工する中途半端な横幅寸法のフェンスではどうなるでしょうか?
もうおわかりでしょうけど、ブロックとフェンスの端っこがぴったり揃わないんです。
新しい「レジリア」シリーズでは、フェンス一枚の横幅も2,000mmになりましたから、ブロックと自然にツライチ施工できるということになります。
きっと、一般の方は
ふ~ん・・・
って思っているでしょ?
まぁそんなところは言わなければわからない部分ですし、いちいち説明するエクステリア業者もいないでしょうからね。
でもブロックモジュールにあわせたフェンス寸法になったことは、うれしいポイントです!
耐風圧強度が1.2倍にUP!
これまた地味な変更ポイントです。
今までの三協アルミの「カムフィ」シリーズなどのフェンスは、耐風圧強度が34m/sでした。これが新しい「レジリア」シリーズではなんと、
耐風圧強度 36m/s
にアップしています。
しーん・・・・・・
だから? っていう皆さんの気持ちはわかります。
確かに「だから何?」かもしれません。たかだか2m/s程度向上しただけですし、フェンスの強度が上がっても・・・って思っていません?
でもね、過去を振り返ってみてください。
特に最近は数十年に一度とか言われる自然災害が、それこそ数十年どころじゃなく、毎年何かしらの「想定していない」自然災害がおきていますよね。
ということは、ほんの少しの向上であっても強いに越したことは無いってことです。フェンスに至っては巨大台風で飛ばされるかもしれません。飛ばされるだけならまだいいですが、そのフェンスがもし人にあたったら、もしあなたの家の窓ガラスにあたったら・・・。
目隠しフェンス下の隙間が容易に狭くできる!
これも言わなければわからない部分であり、説明受けなければなんとも思わない部分かもしれません。
目隠しフェンスを採用する現場では、フェンスの下に空く隙間が気になりません? 今までも隙間を隠すための下枠カバーという部材がありましたが、新しいフェンスでは専用部材を使わなくてもフェンス下の隙間を15mmまで狭くできます。
三協アルミ ホームパージより引用
やっぱり、目隠しフェンスであるならば、こういった細かい隙間も隠したいでしょう?
※レジリア YL2型が対応します。
豊富なデザインで様々な住宅に合わせやすいフェンスです
フェンスを施工した家となにもない家では、やっぱり見た目が大きく違います。また防犯目的や目隠し目的でもフェンスは使用します。
三協アルミ ホームページより引用
そのフェンスのデザインも豊富な種類から選べますから、使いやすく選びやすいフェンスになったことは確実です。また価格も以前のカムフィフェンスから安い定価設定になっています。
発売は令和3年3月1日からです。気になった方は三協アルミのホームページからウェブカタログを見ることができますのでチェックしてみてください。
三協アルミホームページはこちらから↓
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