木造住宅では、とにかく雨に濡らさないことが大切です。屋根の瓦を施工すると同時にサッシも速やかに取り付けます。
サッシを取り付けなければ外壁も室内の仕上げにも進めませんから、目安として上棟後1週間以内にサッシを取り付けて行きます。
ではサッシがどのように取り付けられているか見てみましょう。
躯体にサッシを取り付ける準備
サッシの取り付けるための寸法に合わせて建物の躯体側の準備をします。
この写真のようにサッシ寸法にあわせて壁を開口します。開口したところにパコッとはめる感じですね。
で、現場にサッシはこんな状態で運ばれてきます。
こんな状態で現場に運ばれてきます。枠の部材とガラスの部分と別れて搬入します。枠は事前にサッシ組み立て工場でこのように組み立ててきます。ちなみにこの写真の窓のような掃き出し窓サイズになると、ガラス部分は大人一人で持つのはしんどいです。持てないことはないですが、危ないので二人以上で運びます。枠部分は一人で持てますけどね。
サッシを壁にはめ込む
一般の方にはどうでもいいでしょうが、この開口の大きさはサッシピッタリの大きさで開けるとサッシが入りません。ちょっとだけ大きく開口します。左右は両側で5mmづつ、上下も同様に数ミリ大きく開口します。
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サッシは周囲の枠に壁に取り付けるための羽根があります。この羽根のところから釘またはビスで取り付けます。
このサッシはYKK APの樹脂サッシ APW330を使用しています。サッシの周囲に白い枠が見えますが、そこにポツポツ見える点のところで釘をとめつけます。
室内から見るとこんな感じですが、サッシの上にある木材は「まぐさ」、サッシの下にある木材は「窓台」といいます。
だいたいどのサッシでも四角形の形をしていますが、世の中のサッシにはひし形や、丸形のサッシもあります。こんなサッシです。
こんなサッシの内側ってどうなっているんだろうと思いませんか?
先程のサッシのように水平に木材を組んだだけではサッシをガッチリ取り付けることはできそうもありませんよね。
室内側から見てみるとこんな感じです。
このように細かい木材をはめこんでサッシを取り付ける下地を造ってひし形のサッシをはめ込むのです。
なんか木材で造るパズルみたいである意味かっこいいですよね?ちなみに丸形のサッシでもだいたい同じような感じで下地を組んで取り付けます。
建物全体のサッシを取り付けて完了
すべての窓の下にシート状のものが垂れ下がっているのが見えますね。
これは万が一、外壁の裏側に雨が入ってしまっても室内側に侵入しないようにする工夫です。まだこの状態ではどういう意味があるのかわからないでしょうが、外壁の防水紙を施工する時に意味がわかると思いますので、その記事でご紹介します。
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