住宅の内装の壁紙の仕上げで一番多く使用されているはビニールクロスです。
ほとんどの家で使われているビニールクロスの壁紙では、汚れなどが気になるものです。
今回は、サンゲツの量産品クロス、2種類でそのお手入れ性を比較検討してみました。
一番使用することの多い量産品クロスを選ぶ際に、参考になればと思います。
検討するのはこの2種類の壁紙
サンゲツ SP
大面積に使用してもリーズナブルなコストですみ、白をベースとした品切れの少ない壁紙クロスです。
最新のシリーズでは白ベース以外の種類もラインナップされ、こだわりが強くないのであれば、このシリーズだけでアクセントクロスも選ぶことができます。
サンゲツ EB
新素材ハイブリッド壁紙EBクロスと謳われている商品です。優れた耐久性と施工性、量産品と同じリーズナブルな価格、適度な表面強化と汚れの拭き取りやすさを兼ね備えた人気の壁紙です。
近年問題になった大日本印刷(製造元)による不具合も解消され、住宅のベーシックな壁紙に使用しやすいクロスとなっています。
実験開始 その1
汚れがどれだけ付きやすいか、拭き取れるかを検証します。
汚れは、どこの家庭でもある、「醤油」を使用します。
まずは醤油を垂らした後、すぐに拭き取ってどれだけ汚れが付着するか検証します。
EBクロス
汚れを付けます(醤油を垂らします)
拭き取ります(乾いたティッシュで拭き取り)
中央部にうっすら汚れが残っているのがわかりますでしょうか?
では、水の激落ちくんを使って汚れを拭き取ります。
汚れは全てキレイに取れました。
SPクロス
汚れを付けます(醤油を垂らします)
拭き取ります(乾いたティッシュで拭き取り)
中央部にうっすら汚れが残っているのがわかりますでしょうか?
では、水の激落ちくんを使って汚れを拭き取ります。
汚れはきれいに全て取れました。
結果
汚れがついてから(醤油を垂らしてから)時間を開けずにすぐに拭き取った場合、乾いたティッシュで拭き取ると、どちらもちょっとだけ汚れが残りました。
しかし、水の激落ちくんを使用すると、どちらの壁紙もキレイに拭き取ることができました。
よって、汚れがついてから時間をあけずにすぐに拭き取れば、どちらも大丈夫なようです。
実験開始 その2
今度は、汚れがついてから(醤油を垂らしてから)時間をおいたらどうなるか、検証します。
今度の実験では、2種類の壁紙を並べて写真を取りました。
左がEBクロス、右がSPクロスです。
では、汚れを付けます
醤油を拭き取らないで、この状態で3時間そのままにします。
3時間後、汚れを拭き取ります。
まずは乾いたティッシュで拭き取ります。
両方とも汚れは残っていますが、右側のSPクロスのほうが汚れが残っているようです。
では、水の激落ちくんで拭き取ります。
これはもう明らかな差がでました。
EBクロスは何事もなかったかのようにキレイに拭き取れましたが、SPクロスのほうは汚れが残ってしまいました。SPクロスには素材に汚れが染み込んでいるような状態です。
実験の結果
SPクロスは表面強化ではない一般的な柄を使用しました。
EBクロスは全商品がハイブリッド壁紙で、カタログにも汚れが拭き取りやすいと表記されています。実際に自分で実験をやってみて、その効果は本当であることがわかりました。
汚れが気になるような場所、トイレや洗面所、キッチンやあるいは子供部屋にもこのEBクロスを使用するといいのかもしれません。
AAクロス(1000)にも、汚れ防止の機能がついた壁紙がありますが、コストパフォーマンスでは、EBクロスには敵いません。
特に白ベースの、ベースとなる壁紙はなるべくコスト押さえたいところです。
汚れが気になる方は、新築住宅の壁紙にこのEBクロスを使用してみてはいかがでしょうか?
今回使用した洗浄剤はこれです。
最後に拭き取る時に使用した洗浄剤は、水の激落ちくんです。
水の激落ちくんとは、アルカリイオン電解水で水拭きでは落ちない汚れをアルカリイオンが包み込み、浮かせて落としてくれます。洗剤を使いたくないような場所に使用するといいのではないでしょうか。
私も、現場でサッと汚れを拭き取る時に使用しています。ただの水で拭き取るよりも明らかに汚れは落ちます。
また洗剤のように泡もでず、水のように拭き取りやすいため、様々な用途におすすめです。
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