リフォーム工事について、インターネット上の記事では下記のようなことが書かれています。
- リフォーム内容を明確にしよう
- 相見積もりをとろう
- 依頼条件を統一しよう
- 必ずリフォーム現場を見てもらおう
こんなことは当たり前で、誰でもそうするでしょう。
しかし、リフォームの相見積もりを依頼する際にはその工事の相場を知らなければ、正しい見積もりを出してきてくれた会社を選ぶことができません。
一番最初に出してきてくれた会社の金額を基準に、次にでてきた会社の見積もりが高かったり、あるいは妙に安い場合もあるでしょう。
そういった時に、おおむねの相場さえ知っていれば、比較検討する際の基準になるはずです。
今回は、ざっくりとした相場をご紹介しますので、そのリフォーム工事を検討する際の参考にしてみてください。
代表的なリフォーム工事
キッチンの入れ替え
キッチンのリフォームの相場は、だいたい50万円〜150万円が相場です。(ただ単にキッチンのみを入れ替える工事の場合)
キッチン本体は、メーカーやキッチンのグレードによって価格は変動します。
メーカーのカタログには本体の定価が書いてあることもあります。
お客様が購入する金額は、だいたい定価の3〜4割引が相場です。(メーカーによって掛け率は異なります)
あとは既存のキッチン解体処分費(約5〜10万円)、キッチン設置費(5万円前後)、配管修正費(5万円前後)などがかかってくるでしょう。
キッチン入れ替え見積もり例
壁付I型2550サイズキッチンを同じ位置で同じサイズのキッチンに変更した場合
- キッチン本体価格(普及価格帯のキッチン) 45万円
- キッチンパネル工事費 4万円
- キッチン解体処分費 10万円
- キッチン設置費 5万円
- 配管修正費 5万円
- 諸経費(養生費、清掃費など) 5万円
合計 74万円(税別)
トイレの入れ替え
高級なトイレ(TOTOのネオレストとか)ではトイレ本体のみで30万円以上するものもあります。
逆に安いもの(最近流行りの一体型トイレなど)では、10万円前後で本体は購入できます。
あとは、既存のトイレ器具処分費(1〜2万円前後)、トイレ取替費(1〜2万円前後)などがかかります。
※リモデルトイレとは、排水管の芯の位置が既存の配管に合わせた位置で対応できるものです。リモデルトイレでないものを発注すると、排水管の移動費などがかかる場合があります。
トイレの入れ替え見積もり例
トイレのみを交換する見積もり例
- トイレ器具本体(一体型トイレリモデル) 10万円
- トイレ処分費 1万円
- トイレ取替工事費 2万円
- 諸経費(養生費、清掃費等) 1万円
合計 14万円(税別)
浴室の入れ替えリフォーム
在来浴室(タイル張りのお風呂)からユニットバスに変更する場合と、ユニットバスからユニットバスに入れ替える場合とでは、金額が異なります。
在来浴室からユニットバスへのリフォーム相場 70〜100万円
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム相場 50〜80万円
ユニットバスも高級なものでは、本体だけで100万円以上するものがあります。
一般的な普及グレードのものではユニットバス本体のみでは、40万円前後でしょうか。
浴室のリフォーム見積もり例
1坪の広さの在来浴室をユニットバスへ変更する見積もり例
- 既存浴室解体費 10万円
- 産廃処分費 8万円
- ユニットバス本体(1616サイズ 普及価格帯) 40万円
- 配管修正費 5万円
- ユニットバス組立費 8万円
- 接続費(給排水、電気) 5万円
- 造作費(洗面所との境の壁の修正) 8万円
- 諸経費(養生費、清掃費等) 5万円
合計 89万円(税別)
外壁の塗装リフォーム
使用する塗料によってその金額は異なります。
外壁の塗装に使用する塗料の標準的なもの(シリコン系)の単価は、おおよそ 2,200〜2,600円/㎡が相場です。
あとは、軒天の塗装(1,200円/㎡前後)、破風の塗装(800円/m前後)、雨樋の塗装(800円/m前後)、足場工事費(800円/掛け㎡前後)などがかかってきます。
外壁塗装の見積もり例
既存の外壁がサイディング(工事面積150㎡)で、新たにシリコン系の塗装をする場合の見積もり例
- 足場工事 250㎡×800=200,000
- 壁高圧洗浄費 150㎡×300=45,000
- 壁塗装費 150㎡×2,400=360,000
- 破風塗装費 40m×800=50,000
- 軒天塗装費 25㎡×1,200=30,000
- 雨樋塗装費 45m×800=36,000
合計 721,000(税別)
※サイディングの場合、目地コーキングの打ち替え費が別途かかります。(1,200円/m前後)
※屋根の塗装は、一般的な塗料で 2,400円/㎡前後です。


リフォーム費用を安くするコツ
一軒の建物で複数の場所のリフォームを検討する場合は、ひとつのリフォーム会社に全ての工事を見積り依頼しましょう。
場所場所で依頼する工事会社を変えると、どうしても総額は高くなり、リフォーム会社も複数の工事がまとまれば、工事にかかる職人の人件費を抑えられる為、金額の交渉にのってくれるはずです。
また、関連する工事はまとめた工期で考えましょう。ばらばらに発注しないということです。
例えば、トイレとキッチンの入れ替えを依頼する場合、どちらの工事でも水道関係の職人は登場します。ですが、トイレの脱着などは時間にして1〜2時間程度です。
このトイレの脱着工事に行った時に、キッチンの配管修正工事も同時にできれば、人件費を浮かすことができます。
見積もりの明細上は、それぞれの工事で明細が記載されるでしょうが、同時施工が可能であれば、リフォーム会社も金額交渉にのってくれるはずです。
また、リフォーム会社がおすすめしてくる商品をそのまま選択するのではなく、自分でその商品の知識を得る勉強し、もっと他に自分にとっていいものがあるのではないかという検討をすることも大切です。
水周りの商品は、全国どこでもメーカーのショールームがあります。積極的に足を運んでみると、思いがけずいい商品が見つかることもありますよ。
※だいたいどこのメーカーも、新商品は冬から春に掛けて発表し、春から夏に掛けて発売します。

