ハイブリッド給湯器の魅力とは?これは時代にあった住宅の給湯器です。

最近話題にのぼることも多い、ハイブリッド給湯器。

昔はガスや石油の給湯器だったものがエコキュートになり、今後はハイブリッド給湯器が、住宅の給湯器のスタンダードになるのかもしれません。

そのハイブリッド給湯器がなぜ話題なのか解説していきます。

住宅の給湯器の種類

ガス給湯器

ガスを燃料とし、給湯器内部で水をお湯に沸かします。ガス給湯器は水の通水がスイッチ代わりになります。よって蛇口をひねってお湯を出そうとすると、給湯器内部で通水しお湯を沸かす動作が開始されます。他にもリモコンでのお湯はりボタン、追い焚きボタンなどでもお湯を沸かす動作が始まります。

機械自体は電気で動いていますから、ガス給湯器と言えども停電時には運転できません。

ガス給湯器は、その機械の大きさによって号数で表されます。これは一分間にプラス25度のお湯がどれだけ出すことができるかで、数値(号数)が変わります。数字が大きいほどその能力は高くなり、一般家庭では16号から24号が使用されます。

石油給湯器

一般的には灯油を燃料とし、水をお湯に沸かします。石油給湯器はお湯の沸かし方によって2種類に分類されます。

貯湯式石油給湯器 水をためたタンクを熱してお湯を沸かすタイプです。

熱交換式石油給湯器 水の通った管を熱しお湯を沸かすタイプです。

石油給湯器は他の方式の給湯器に比べ、寿命が長いのがメリットです。しかしデメリットは貯蔵する石油の量が、消防法で定められた200Lまでしか住宅には貯槽できないことです。ゆえに燃料切れに注意が必要です。

エコキュート

電気を動力源とし、簡単に言えば空気の熱を使ってお湯をつくるシステムです。圧縮された空気の熱を取り込み、その空気の熱を水に渡してお湯にしています。そのお湯は貯湯タンクに保温されます。

その仕組み上、夏場の気温が高いときは空気内の熱も多くなり、それだけ水をお湯にする熱も増えます。冬場はその逆となり光熱費が高くなります。といってもその効率はとても高く、外気温がマイナス10度でも問題なくお湯を作れます。

エコキュートの光熱費はとても安いです。1の電気エネルギーに対して3のエネルギー分のお湯をつくることができます。また一般的に安い深夜電力の時間帯に動かすため、その面でも電気代は安くすみます。

デメリットは貯湯タンクとヒートポンプの2つの機械をおかなければならないため、設置スペースが必要なことです。またお湯をガス給湯器のようにすぐにつくることができないため、お湯切れに注意が必要です(学習機能でお湯切れを防いでくれます)。また一般的なエコキュートの場合、ガス給湯器に比べて水圧が低いです。

ハイブリッド給湯器

ハイブリッドと言う言葉の通り、ガスと電気の給湯器のいいとこどりした給湯器です。

ガス(エコジョーズ)+エコキュート=ハイブリッド給湯器

電気のヒートポンプの少ない電力で効率的にお湯をつくり、ガスのパワーで使いたいときに十分なお湯を供給します。これを生活の時間帯や用途によって使い分けします。

ハイブリッド給湯器のガス使用量は、ガス給湯器のエコジョーズに比べ85%少なく、エコキュートの電気よりも45%少ないエネルギー消費量です。


以上、代表的な給湯器の種類をご紹介しましたが、なぜハイブリッド給湯器が魅力なのかご紹介します。

他の給湯器にはできない魅力

先程ご説明したとおり、ハイブリッド給湯器はガスと電気でお湯をつくります。

そのエネルギー消費量が少ないのも魅力ですが、一番の魅力は災害に強いことです。

ハイブリッ給湯器+太陽光発電システム+ポータブルガス発電機=最強の災害対応システムです。(これに蓄電池も加わればさらにいいですが、まだ蓄電池は高価な商品であるため割愛します)

ハイブリッド給湯器の電気は100Vで動きます。エコキュートの電気は200Vです。100Vとは一般的なコンセントと同じ電気です。

太陽光発電システムは、停電時でも太陽が出ている状態で発電さえしていれば、自立コンセントより100Vの電気を使用することができます。(電気使用量には制限があります)

ということは、大規模災害で停電になったときに、自宅の太陽光発電システムが発電していれば、ハイブリッド給湯器のエコジョーズまたはヒートポンプが動かせるわけです。停電時にお湯が作れるのです。

また何らかの理由でガスの供給が途切れても、電気があればヒートポンプを動かしお湯を供給できます。

さらにその自宅にあるプロパンガスにポータブルガス発電機(ハイブリッド給湯器とは別にご準備してください)を接続し、太陽光で発電していない時(雨天時、夜間)でも、発電することができます。その発電した電気をハイブリッド給湯器のエコジョーズにつなげればお湯が作れます。

またエコキュートほどではないですが、ハイブリッド給湯器には貯湯タンクがあるため130Lほどの水(お湯)が確保されています。最悪の状態でも最低限の水があるわけです。(飲料にはできません)

これほど災害に対応できるシステムは他にありません。

エコキュートだけでは停電時にお湯が作れません(貯湯してあるお湯は使えますが)

ガス給湯器だけでは、最悪の状態のときに使える、貯蔵してある水が確保できません。

ハイブリッド給湯器と太陽光発電システムがあれば、電気もガスも停止したときに、太陽光発電システムからの限られた電力で給湯運転ができます。またポータブルガス発電機があれば、太陽光が発電していないときでも給湯運転できます

でもハイブリッド給湯器にもデメリットはあります。

最大の問題は機器代が高価なこと。

住宅を購入される会社によっても異なるでしょうが、おおむねエコキュートの2倍の機器代金が必要です。また消費電力が少ないとはいえ、ガスも併用しますのでエコキュートの電気代よりかは光熱費がかかります。一般家庭でおおむね年間7千円ちょっと余分に光熱費(ガス代+電気代)がかかります。

ですが、いつ起こるかわからない災害、どこで起こるかわからない災害に対してこれだけ給湯器などで対応できるというのは、大変魅力ではないでしょうか?

まさに時代にあった住宅用の給湯器と言えます。

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あなたが滿足できる住まいを手に入れるために、私は記事を執筆します。私の経験が少しでも有効活用されましたら幸いです。

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