アフターコロナ こういう住宅がこれからは必要でしょうか?災害対応住宅(コロナ対応)のススメ

コロナウイルス感染がようやく納まりつつあり、今週には緊急事態宣言も全国で解除されそうです(5月24日現在)
しかし、新しい生活様式などと政府が言っている通り、今までの生活や働き方は大きく変えなければならいのは必須と言えそうです。私が住んでいるど田舎でも同じことが言えます。

そのような社会で、住宅に求められる要素はどうなるのでしょうか?間取りや必要な設備、環境いろいろなものが変わりそうです。

①間取り

多くの人が在宅勤務を求められました。しかし普通の家で仕事をするようなことは自営業の方以外は当然ないことです。

そんな状況でスムーズに在宅勤務できるわけがない。きっと皆さんも環境を整えるのに苦労したでしょう。

もし今から新築するのであれば、下記の要素を考えてみてはどうでしょうか?

ウォークインクローゼットと書斎を兼ねる仕事スペース

書斎があればベストですが、近年私が携わった物件でも、書斎があった家は数件です。あまりないですよね。

最低でも2畳〜3畳はほしいところ。これを造るとなると寝室などの居室の広さをちょっと削って造るか、ただ単に面積を多くするかです。でも今後のことなんて誰にもわからない。ブログをやるとかなにかそういったプライベートなことでデスクワークがあるなら別ですが、そんなことしない方は必要なくなったらもう書斎は使わないでしょう。

で、こんな間取りはどうでしょうか?

ウォークインクローゼット兼書斎

ウォークインクローゼットと書斎を兼ねる。

押し入れを改造してデスクにしていた方をネットで見ました。これの発展型です。

この間取りパターンの目的。

・デスク仕事するときに、他の部屋とある程度は隔離されたほうが仕事はしやすい
・必要なくなったらウォークインクローゼットにすればいいだけ。
・窓をつけておけば、書斎でもウォークインクローゼットどちらでも有効になる

イメージ図

大きな部屋に可動間仕切りをつける、移動式クローゼット棚を設置して仕事スペースを造る

次は可変性のある間取りにするパターンです。10畳以上の空間であれば、可動間仕切りや移動敷くクローゼット棚などを設置すれば、いろいろなパターンに対応できます。

今必要出れば、間仕切って書斎にしたり、クローゼットにしたり、いらなくなれば大きな空間で使用するとかできます。

あと、移動式のクローゼットというものもありますので、これも有効でしょう。

移動式クローゼット

もしもに備えてファミリークローゼットなどの備蓄庫がある間取り

まぁ大したことはありませんが、誰もがマスクを買い置きしているのではないでしょうか?あと変な噂でティッシュペーパーなどのまとめ買いをした方も多いはず(嘘のうわさを信じてまとめ買いするのはやめましょう)その時に、これらの備蓄するスペースに困った方も多いハズ。

コロナに関係しなくても、今後どんな災害が襲ってくるかわかりません。防災グッズ、非常食などの備蓄等できるスペースがあり、家族全員がそのスペースの存在を共有できていれば、いざというときに違うはずです。

これは一坪もあればかなりのものが備蓄できます。ぜひ間取りに取り入れてください。

②設備

在宅勤務するということはエネルギーを使います。自分の体力とかそういう意味ではなくて、電気代や水道代、ネット等のインフラエネルギーのことです。

会社によっては、それらの補助を出してくれるというところもあるようですが、すべてがそうではないでしょう。ということはなるべく光熱費が安くすむようにしなければ、思いのほか高い請求が来るかもしれません。

電気代節約

太陽光発電システム

これがあれば、日中の電気は発電した電気で賄うことができます。だいたいは日中に在宅勤務でしょうから、これがあるのとないのとでは結構違うでしょう。

しかし、太陽光発電システムを設置するには容量にもよりますが、何十万円から百数十万と結構な出費です。

ですが、今は屋根貸し太陽光プランというものがあります。その会社によって異なりますが、発電したもの全部は使えませんが、ちょっとだけなら使える屋根貸しプランもあります。で、10年後には自分の物になりますので検討してもいいのではないでしょうか?どこの住宅会社さんでも対応できるはずです。聞いてみてください。

蓄電池。

これもあるに越したことはありませんが、まともに使えるものになると、購入費は100万円オーバーです。リーフなどの電気自動車の電気を家に戻す設備の、ビークルトゥホームの設備も数十万円かかります。余裕がある方ならいいでしょうが、残念ながらまだ一般的ではありません。

在宅勤務するところと同じ階にトイレと洗面台

節約目的ではありませんが、例えば2階に書斎があるとしたら、同じ階にトイレと洗面台があると便利でしょう。いちいち他の階におりるのは面倒くさい。健康のために動くのはいいという考えもあるでしょうが、やっぱり何かとそれらがあると便利です。

健康のためというと、ウォーキングマシーンくらいおけるスペースがあるのもいいかもしれません。だって外国では外出制限までされましたからね。日本もいつそうなるかわかりませんから。

③家の性能

多くの時間を家で過ごすということは、快適な家が求められます。断熱性能、遮音性能などいろいろな要素があるでしょう。その住む方の必要とする項目はいろいろであり、立地条件によっても考慮する項目は変わります。

断熱性能

これも節約につながることでしょうが、家の断熱性能を上げれば当然光熱費は安くなります。実際の生活も寒い空間で仕事するよりも温かい空間で仕事したほうが捗るでしょう(甘ったれたこというな!って怒られそうですが)

現在の家は昔に比べれば格段に性能は高くなっています。しかしサッシをワンランク上げるだけでも開口部から逃げる熱が減り、光熱費は安くなります。サッシはあとから変えることはできません。ぜひワンランク上のサッシをオススメします。

断熱材もあとから変えることはできません。

ZEH(ネットゼロ・エネルギー・ハウス)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?その家の使うエネルギーが創るエネルギーよりも少ない住宅のことを言います。詳しいことは割愛しますが、建売住宅などであればこの仕様になっている住宅を買うのもいいでしょう。間違いなく毎月の光熱費は少ないです。(しかしこの仕様にするにはコストがかかります)

遮音性能

これはあまり一般的ではないかもしれません。しかし隣り合った家で、他の雑音が多いと仕事に集中できないでしょう。遮音性能を手っ取り早く上げるには、サッシのガラスを変えるのが有効です。ペアガラスの外側と内側のガラスの厚さを変えるだけでも、音の伝わり方が変わり有効な方法です。コストがかかりますが、二重窓にするのも有効です。

耐震性能

これはいまや当然な性能ですが、今一度考え直してもいいかもしれません。コロナウイルスのためではありませんが、いつどんな災害がくるかわかりません。どんなに快適であっても、どんなにかっこいい住宅であっても、住宅に求められる性能の一番は家族の命をまもる性能だと私は思います。

大震災や耐震性能偽装事件がある度に、建築業界はいろいろな制度が見直されています。法令を遵守した建物であれば最低限の性能は確保されています。しかしそれ以上の備えがあるにこしたことはありません。

今は制振装置というのは一般的ではありません。法令でも明確化されていません。メーカーによってその性能はまちまちですが、なんらかの制振装置を付けておいてもいいかもしれません。だって後付は難しいですから。

まとめ

まだまだ他にも考えられる項目はたくさんあるでしょう。換気性能や耐ウイルス建材の採用などいろいろあります。

去年にはコロナウイルスがこんな風に影響が出るなんて誰も考えもしなかったことです。去年多発した豪雨災害もこれから度々起こるかもしれません。大震災もまたいつかやってくるでしょう。

先程述べたとおり、家は形的にも気持ち的にも家族の命を守るものです。備えあれば憂いなしという言葉のように、専門家の意見も参考にしながら、家の性能と設備を検討してみてください。私は、少なくとも安易な建売を購入するのはオススメしません。

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建築士が考える後悔しない家づくり

あなたが滿足できる住まいを手に入れるために、私は記事を執筆します。私の経験が少しでも有効活用されましたら幸いです。

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